夏色キセキ 第12話

 なんかマイユアの電車見送りシーンを思い出してしまったよ。
 ん〜、なんだろ?、御石様のキセキは結局のところ金髪の引越しに際して、思い出作りに協力したって結論でいゝのかな?。ふと考えてみれば、キセキでもなければ、茶髪と金髪がケンカしたまゝ、たいした思い出作りもできずにわだかまりを残しつゝお別れってことになってたような気がするんだよな。緑が思い残すことは無いまでに満足してしまっていたし、ループしていることを認識して金髪はどこか「これでいゝんだろうか」みたいな雰囲気だったしな。で、終わらない夏休みを止めると決断したのは彼女たちであり、で、最后お願いという形にはなっていたが、いつまでも友達で…っていうのは、結局のところ再確認に過ぎないわけだよね。ピンクの母親がなんか気付いていたような感じだけど、結局のところ御石様関連での母親同士の繋がりはなさそう。まぁ御石様の狙いがそうだったんだろうなというのを考えると、今まで素っ頓狂に起きていたキセキもちゃんと理屈付けがあったってのがわかる。ごく初期に感じていた、御石様の突拍子も無いキセキの起こり方ってのも、あゝなるほどっていった感じだ。
 というわけで、〆としては感動ってわけでもなく、順当な終わり方だったように思う。いざ終わってみれば茶髪と金髪の添え物のように感じていた緑やピンクも存在感を示しており、4人がそれぞれの持ち味を発揮してうまく融けあっていたね。最初の頃からすると時々いがみあうというかぶつかりあっていた彼女たちも、後半になったらお互いの素性をわかった上でフォローし合うようになってたし、もちろん彼女たちが踏ん切りをつけていく様子とか成長していく様子が描かれていた。最終回となった今回でも、なんか物足りないから続編をやれとも思わないし、かといってカンドーの最終回でなんも思い残すことは無いって感じでもない。いみじくも茶髪とピンクの母親同士が言ってたように、この時期特有の友人関係をごくごく自然に描きながら、でも終わり方としては静かに幕引きってのがね…。
 さて、余韻が素晴らしいってのもあるんだけど、あんま饒舌に語ってもねぇということで、評価自体はおもろ。キセキの有り無しはさすがに今となってはこだわる理由も無くって、たゞあんま他人に勧める作品ではないよなという。しかし、実はかなりお気に入りの作品にはなりました。サンライズがってことで、ちょっと偏見があったんだけど、等身大の人間を描いているようで、バランスが絶妙にいゝんだわ。スフィアとしての楽曲も耳障りが良く、OPのノリの良さは自分の中でも評価が高い。これはかなりの拾い物でした。