ちはやふる2 第8話

 そういや競技かるたは東京が激戦区なのを忘れてたよ。
 しかし隣り合っていて格段にかるたの人気が無い県ってのもざらにあるのがビックリ。首都圏あたりだと、全国大会出場のため他県に流れるってことはフツーにありそうだと思ってたけど、そこまでするほどかるたに人気が無いんだろうね。
 瑞沢の対戦相手がこういっては失礼極まりないがイロモノというのにビックリ。が、在日外国人のありがちな悩みだとかゞ語られているのは何気に面白い。日本人とか民族主義というか人種主義なので、例えば出生地主義で国籍が得られる合衆国とはメンタリティが違うんだろうね。とはいえ合衆国だってWASPとかありそうだけど。欧州だとゞうなってるんだろ?。ラテン・ゲルマン・スラブの違いとかやっぱ気にしてるんだろうか?。日本って戦後は民主主義に近づいたような気がするんだけど、おそらく戦前の方がコスモポリタニズムは強かったように感じる。そりゃ戦前のほうが外国人に対する差別意識は強かったろうけどさ。たゞし、在留外国人ってのは独自のコミュニティを作ることが多くて、しかも日本人より家族意識が強い国が多そうなので、あんま日本人に溶け込めなくて困る…ということだったら、割と日本人との間に距離はとりそうなんだよな。まぁこのようにうだうだ言ってみても推測でしかないのでなんとも。少なくともかるたがとりもつ日本人と外国人の仲って浅い描写にはなっていなかったように思う。地元のTV局の取材も、弱小かるた部の奮闘記って感じで、別に外国人がメムバーでなくても充分通用する話なんだよね。それがたまたま妙な構成の外国人チームになっていたゞけで。
 しかしアレだな。筑波の描写が今一つけたしの域を脱してないな。リアルだとあゝいう自分のことだけしか考えない人間は大抵いつまでたってもそのあり方が変わらないんだけど、さすがに物語だからな。今は他人からの思い遣りを実感できなくても、かるたの威力で人間性が高まるって流れになるんだろうね。連載がどう推移しているのかわかんないんだけど、アニメが2クール+2クールで終結なら、新入部員は本筋には関係ないので省略したほうがフォーカスが強くてダイナミックなお話になるのにな。もちろんそうじゃなくてメインメムバー5人の全方位的成長を描くんだったら、立場の違う人間との関わりを積極的に描く必要があるという意味ではこうあるべきではある。全キャラの成長を好意的にタイミングよく描くってかなり難しいことではあるよね。