まぁ昔からだといえるが。カダフィをブチ殺したら、もう用は済んだとばかりにNATOが撤退とか、もう国家間の私怨で世界が動いているのがまるわかりだよな。もしかすると、実はカダフィは生きているのだが、欧米がウソの情報として世界にカダフィは死んだと垂れ流しているだけかも…と思ったんだけど、さすがにそれはないだろう。もし生きてたとしたら、カダフィは自分の生存を発表するだけで、「また欧米はウソをつきやがったぜ」と世界中が思うことになるからだ。
いや、なんつーかね、欧米が自分の手を汚さず、現地人同士でいがみ合わせて殺し合いをさせるってのは、それこそ植民地時代によく使った手なんだけど、あの評議会っていうリビア人は自分が欧米の手の平で踊らされていることに気付いてなかったのかね?。イラク人がフセインが居た頃より合衆国軍が攻めてきた後は安全すらないと言っていたその側で何を見ていたんだろうか?。カダフィは独裁者ではあったが、彼のおかげで生活水準は向上したと聞く。おそらくあとの統治をする人間は、欧米に石油利権を奪われてカダフィ時代よりはマシな政治をすることができないだろうから、早晩国民に愛想を尽かされるだろう。そしてそう遠くない未来に彼らは売国奴だったと思い知ることになるだろう。
さて、日本もTPPだの子鼠政権の後始末の不手際など大変そうだな。最近http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20110701/p2さんトコで紹介されていた、大英帝国衰亡史 PHP文庫を読了したのだが、たしかに面白かった。
しかし、そこには産業の空洞化による人的活力の枯渇という、もっとも核心的な「衰退」の陥し穴が待ち受けていた。のちに、このことに気づいたマッキンッダーは、自由党内での、政治家としての自らの輝かしい未来をふり捨て、一転して保護貿易派に転じていく。そのときになって、マッキンダーは、競って海外進出をし外国に工場を建てたイギリスの資本家の行動が、イギリスにとって多くの貿易を失わせ、社会を荒廃させ国民の教育水準を低下させて、ついには膨大な海外への移民の波を引き起し、帝国の「人的資源」を決定的に弱体化させることとなった張本人であった、として、それを促した自らの誤りを認めることになる。
(p239)
これ、まだ没落傾向にはあったとはいえ、まだ帝国として世界に君臨していた100年ほど前のイギリスのお話。この資本家ってのは日本でいう経団連のクズどものことだよな。自由貿易を促進して国力が疲弊し、結局は産業自体がクラッシュダウンするという産業界にとっても自業自得の結果を招くことになるワケだ。
食糧自給を無駄扱いする新自由主義者も日本にはわんさかいるようだが、
…イギリスは第二次大戦を通じて、約十一億ポンドの海外資産をすべて失い、戦争が始まったとき七億六千万ポンドであった対外債務は、終戦時、三十三億ポンドに膨れあがっていた(開戦前年一九三八年の国民所得は約四十六億ポンドであった)。
食料を含む必要な輸入を賄うには、戦前の一八〇パーセントにものぼる輸出の画期的な増大が必要とされたが、もはやそんな大幅な増加が可能とは誰も考えることはできなかった。それゆえ、日本降伏の二日後の「レンド・リース法停止」は、イギリスにおいてはいわば青天の霹靂として受けとめられた。実際、イギリスの首根っこは、今や戦争を通じ完全にアメリカの手に押えられるようになっていたのである。
(p334)
本書中にも合衆国が元宗主国であるイギリスを出し抜き、いかに世界に君臨するかに腐心していたという記述があったが、まぁ間違いなく合衆国は今この瞬間も日本を喰い物にしようとしているよな。藤原直哉のインターネットラジオで、小泉や竹中が合衆国からそれぞれ一兆、二兆の基金の管理者にしてもらう云々があって、彼らが合衆国による日本植民地の総督として日本搾取の尖兵として働き、その報酬を受け取ろうとしていたなんてのは明らかであって、今も野田を中心に日本があらされているんだろう。空き菅も媚米だったし、対米独立派の鳩山は引き摺り下ろされ、小沢も検察によってイジめられているのを見ると、なんとも複雑な気分になる。マスゴミも黄金の鼻薬を嗅がされているとはいえ、なんで合衆国をトモダチ扱いするのかねェ?。