万年筆修理

 仕事で使っていたプラチナのセルロイドなんだが、コンヴァータが固くて使いにくゝなっていた。ネットで検索すると、コンヴァータのピストン機構がギクシャクするのはよくあることらしく、シリコングリスで潤滑するとよいらしいという記事を目にしたのだ。HCでスプレー式のシリコングリスを買って、いゝ機会だから万年筆を全洗いして油も注したのだが、そもそもプラチナは万年筆とコンヴァータの接続部分からよくインクが漏れるのでロングプロダクツの万年筆を使ってみることにした。
 が、ロングプロダクツのも全洗いしてみると、キャップの口に嵌めてある金属リングが取れた。っつーか、ネットを見るとロングプロダクツはこういう例が結構あるらしい。

 リングとキャップの結合部分はゆるめにつくってあって、接着剤でとめていたゞけらしく、それがどうやら水洗い&シリコングリスの潤滑で接着剤が流れてしまったらしい。嵌めて動かしてみると隙間があるらしく、すっぽ抜ける。接着剤で固めることを考えたのだが、こゝは一つ接着剤抜きでやってみたい。

 で、買ったのがコレ。水道やガス配管の際に使う漏れ防止シール。もともと買ってあったはずなんだけど、しまったと記憶していたところになかったので買いにいった。48円也。

 リングの嵌るところよりテープの幅が大きいので、ちょっと小さめに幅を狭めて巻きつける。

 いちおう一回りだけ巻いてみた。金属リングを嵌めるときにはテープを巻いた方向に回しながら締めこんでいく。ちょっとテープの厚みがあって嵌りにくかったのでヽープを引っ張って伸ばす(伸ばすとテープが薄くなる。)とうまく行った。あまり薄くしすぎると、今度は金属リングが外れやすくなると思うのでその辺の加減はやってみるしかないだろう。

 嵌めこんだところ。リングを嵌めるときにテープを押しやってしまったらしく、ちょっとはみ出しているように見える。が、ほとんど目立たないのでこれでオッケーとする。
 これで胸ポケットに入れて持ち運びができるようになった。もともとついていたシュミットのペン先を取り替えているので結構書きやすくなっているのだ。