夏目友人帳 肆 第13話

 夏目の一番の友人がニャンコ先生である件について。
 いやぁ、夏目の実家をまた探してたよ。川を西側とか言ってたけど、駅名を偽装してたぐらいだから素直に信じるのもアレだ。多分室見川を南上?した、西山か鬼平山のどちらかの中腹という設定だろうが、さすがに場所を特定して聖地探訪されたら迷惑なんで、架空の家だとは思う。ニャンコ先生が食べ損なったうろん屋も無くて、その場所にはギャラリー&カフェドルツェがある。もしかすると以前はそこにうどん屋があったのかも。
 今回は夏目の内面(過去)話と、夏目のルーツ探訪以後の日常エピソード。妖たちが夏目に気を遣ったり、友人達と楽しんだりする姿は、今までのストーリーの追っかけをしてきたものとしては涙なくして見られることはできない。最后には夏目が切望していた実父・実母の間に自分が納まった写真の替わりに、藤原夫妻、そしてニャンコ先生を交えたスナップに納まって終了。それこそ彼の言うとおり、忘れられない宝物の日々の証となるもの。
 いやぁ、なんだろうな?。もちろん続編キボンヌなんだけど、なんかもうこれで最后というような気がしないでもない。名取との関係はどうなるのか、同世代との関係性の発展とか、ネタはいろいろあるので〆る必要も無いのだが、夏目個人に限って整理するとわりとスッキリする。妖怪との関係性、そして人間社会での居場所の確保というのは、今までの夏目の遍歴の終末と見做すことができるためだ。OPの歌詞ともピッタリ。過去のわだかまりも乗り越えて、一応の決着を見たといってよいだろう。視聴しているこちらもなんかほっとしたというか、感動って盛りあがりではないんだけど、だからこそこの落ち着きが心に沁み入る。