夏目友人帳 肆 第7話

ニャンコ先生の眼差し

 ニャンコ先生が勘違いさせた笹田とのその後が非常に楽しみだったのに。
 解決編。なんか注文の多い料理店のような構造だった。が、話の筋は田沼を巻き込んだという夏目の後悔ってところだろう。
 面白かったのは結論を出さなかったことだろうか。自分なんかは話の結論を、田沼を巻き込んでしまったことは不本意ではあるが、人が支えあうのはいゝことゝするのかと思っていた。この封印の一件で、田沼はなぜ妖怪のことを夏目が他人に言わないのか悟ったわけだ。で、夏目を助けたいという自分の思いや行動が夏目を苦しめたのかどうか田沼は問うわけなんだが、それには夏目は答えない。で、夏目は帰宅して重責から解放されて脱力するのだが、実はニャンコ先生は別れ際の田沼に対して暖かい眼差しを送っているのだ。まぁ自分なんかはこれが1つの答えなんかなと思うわけなんだが、いや、大人に近いとはいえ夏目も田沼もまだまだ力量のある大人とは言えず、こういう苦難?を乗り越えながら成長していくんだろうなと、青春の一コマとしてほろ苦く眺めてみる。