バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)読了

 今日届いて先ほど読了した。ちなみに第1期を第5話まで見返していた。


 かなり改変しているな。


 でも、なんだろ?、アニメはよくアレだけ削れたよなぁと感心した。で、アニメのほうが確かにテンポが良い。原作は原作でよくまとまっているのだが、アニメに慣れた感覚だと、ちょっとテンポがもたつく感じがする。原作を半分ぐらい読んだら、小説のテンポに慣れたのだけども、原作には原作の、アニメにはアニメのテンポがあって、別物のようではあるんだけど、そう雰囲気は変わらないってのがおもしろいな。騒がしい様子とかギャグの間はさすがにアニメ版に軍配が上がるような気がするが。
 原作だと美波が瑞希に対置されるほど吉井への思いが感じられないとか、秀吉が周囲にそれほど女として認識されてないところとか、ちょっと意外な感じがした。多分そういうキャラクター性は続刊以降で強化されていて、それがアニメ第1期にフィードバックされたんだと想像している。工藤愛子も原作ではボーイッシュな感じが強調されていて、小悪魔的かわいさは無いわけではないけど、やはりアニメ版のほうが魅力的に描かれている感じ。
 なんかむずかしいというか、ヘンなんだけど、ちょっと原作を追っかける気力が陰マモほどは感じられないな。いや、ラノベは2時間ほどで読めちゃうんで購入意欲にハードルの高さはほとんど無いんだけど、アニメのほうがうまく自分を転がしてくれるって評価なのだ。原作者はこれが処女作なので、続刊だと文章力が上がってクォリティは高くなるとは思うんだけどね…。あと、原作のおっかけをすると、アニメの続編が作られたときに楽しみが半減するような気もするし。いや、原作を読んじゃってもかわりないとは思うのだが。陰マモはおそらくアニメの続編は作られないと思うんだけど、バカテスは大いに可能性がありそうなんだよな。