そしてうだうだと考えてみる。

 木村さんへのレス返しで、いろいろ考えていたんですが、自分が中国旅行をする動機が市井の人の観察みたいなところがあって、いや日本人の自分が海外旅行をしているのも大局でみれば先進国の住民の傲慢なんだよなと思ってはいるのです。先進国が贅沢できるのも弱小国からの搾取あってこそって部分が大いにあり、先進国の自分が貧乏国の人の暮らしぶりをみるってのも、結構構造としては失礼な感じはします。10年ほど前は、中国の物価が日本の約10分の1だから、1000万ほど貯金があれば、働かずに余生を送ることもできるかなと、これまた傲慢な考えを持ってました。昨日のレスではかなり批判的でしたが、海外旅行を自分ができるのも、グローバル経済のおかげだったりします。
 で、いろいろ街中を見てみると、中国は人口が多いだけあって、人を使うような仕組みになっている(ならざるをえない)のかなと。
 この空港内でも、例えばさっき述べた果物屋もちょっとしたスペースに6人ぐらいいる。本屋もレジ係り以外になぜか案内に3人もいたり、土産物屋は7〜8人いたりする。空港なんてわりと資本集積のなされているところだから、人を雇うだけの余裕があるのかもしれませんけどね。若い娘が多いですよ。それも結構キレイな。客層と比較ができるので、これは明らか。日本と同じで空港内の商品は値段が高めなんで、そういうのも余裕がある一因なんでしょう。しかもバスは20:00頃には無くなるくせに、夜中すぎまで発着があるので、それ目当てか開いている店があります。その店員も綺麗なねーちゃんだったりします。
 街中でも、個人商店が多いかな。成都ぐらいの都市だと中心部は大型店舗があるんでしょうが、自分の泊まった宿の周辺は基本それです。超市と書かれた、英訳だとスーパーマーケットという店舗も、日本のコンビニぐらいの広さしかありません。ただし、個人商店だと家族経営なのか、2〜3人というところは多いです。飲食店でちょっと流行っているところはもうちょっと人を使かっているふうですけどね。
 で、朝食を食べたところだと、どのくらいうまくいっているのかはよくわかんないですね。朝も9時だと割と遅いと思うのですが、それでもひっきりなしに客はきます。ただし、よっぽど食べるひとでもなければ一食2〜4元(30jpy〜60jpy)なので、儲けはどのくらいかな。贅沢はできないだろうけど、一家食べていくには不可能なものでもないのかなと思ったり。中国の税制とかわからないんですが、小型小吃店だといちいち領収書とか発行してないんで、やりようにもよるでしょう。そういう小規模店が果して継続的にやっていけるのかもこれまたわからないので、何ともいえないってところでしょうか。
 リンタクなんかもあって、この運転手を女性がやってたりするんですが、これまたやっていけてるんだろうかとこっちまで心配になってきます。空港周辺ならそれなりに客もとれるんでしょうけど、ちょっとした街角にもリンタク運転手が客待ちをしてて、利用客がいたとしてそんなに儲けられるのかなと。数元の売上のうち、どのくらいが利益であって、それで一日どのくらいの利用客がいて、それでやっていけるのかな?と。で、携帯端末を持ってたりするんですよね。
 まぁ、中国なんて、日本の高度経済成長期にあたる時期であって、あぁ'60年代日本の様子ときっと似てるんだろうなという想像をしてはいるんですが、この認識もどうかなといったとこですかね。あの時代とか、貧しいなか、ちいさくても子供2人ぐらいの家庭をもちっていう、核家庭ができる基礎となったと考えると、中国はそのまっ最中なのかなと。
 そして、これは行ってみても、個人旅行だとかなり見えにくいと思うんだけど、経済格差の激しくなっている農村だと、酷かったりするのかなぁと。都市部の人間が10元もしくは100元単位のカネをポンと使うのを農村部の人はどう思っているのか、そして日本人の海外旅行者がもっと巨額のカネを使っているのを中国人はどう思っているのかなと。
 まぁ自分なんかは、個人旅行を続けていて、フツーの観光旅行どころか、個人で自由に街中を見る意義をそろそろ失いかけているので、うだうだ考えてもなぁと思わないこともないのですが。
 やはり画像アップできるってのはいい環境ですな。ネカフェ仕様だと極力データを取りこまないようなハード仕様になってますし。
 ではそろそろチェックインしてきますかね。