伯爵と妖精 第2話「僕の妖精」

 いきなり話が重くなったねぇ。
 第1話を視聴してから随分時間が経ち、忘れかけていたんだけどなんとなく概要は頭に残っていたかな。エドガーは妖精の国に封地を持つという伝説の伯爵ではなく、それを騙っていたらしい。でも元貴族ではあったらしい。エドガーは世界に叩きのめされた経験があり、リディアは世界に受け入れられなかった経験があり、どちらもアウトローであって通じ合うものがあるって設定なのかな。まぁエドガーの貴族性ってのは、いわゆる最近では地に墜ちたエリート層のメタファーであり、リディアの特殊能力はいわゆる腐女子の技術性のメタファーであり、もともとこの作品がいわゆる文学少女向けのファンタジーであるというところは、ターゲット層にガチに訴えかけるものがあるってことなのかな。
 リディアが一服盛る場面でのエドガーの哀願は、何の冗談か?とも思ったんだけど、その後の流れも合わせてみると彼の駆け引きと真剣さのバランスが絶妙に取れているシーンであることがわかって感心した。結構スタッフも真剣につくっているようだわな。音楽もちょっと間が抜けるところもあるけど、ストリングのハーモニーの美しい私好みの作りで魅せられる。どうせ少女ファンタジーのヌルい展開が繰り広げられるんだろうとたかをくくっていたのだが、いやはや結構のめりこんじゃいましたよ。