マッハGoGoGo 第42話 パイナップル・レース

 パイナップル・レースが本当にあるものなのか、ググって調べてしまったよ。
 しかし、スマートじゃないんだよな。今まで義理や人情で助けたり助けられたりしても、「でも勝負は別だ」ということでずっと過ごしていただけに、このチートはマズいだろ?。せめて優勝は剛で、賞品は相手に譲るとかいくらでも工夫のし様はあるだろうに。実質負けているのに出世はイタダキとか、ずうずうしいにもほどがある。
 あの時期だと南米も結構貧しかった時期のような気はするが、いくら三船家が豊かだからといって、日本人が金にあかせて賞を根こそぎってわけでもないと思うんだよな。物語として日本人の謙譲の美徳を描いたつもりなんだろうが、あれじゃぁ剛(&マッハ号チーム)とミッチー(&クリオ・サンペイ)の信頼関係はガタガタだろう。日本人である剛達が南米の彼らより豊かだとしたら、なおさら剛たちは優勝賞金や副賞のためにレースに出場しているわけではないわけで。いくら剛がレースより冒険が好きだからといって、あれじゃぁなぁ。周囲からヘタレに見られてしまうのは本意では無いだろうし。下手すると鉄道模型を妻に捨てられて、茫然自失のアレのような状態になるよ。 
 前回の話がトコトン酷かっただけに、今回はスタートがよかったと喜んでいた。八百長を持ちかけられるが、様子がヘン。視聴者としても何か事情があるんだろうか?と思っていたら、途中でギャング風の男達に絡まれ、八百長の件となんらかの関連があるのだろうか?と思わせて、実は別件とか、いい具合に視聴者の探究心を煽ってテンポ良く展開していたのにな。パイナップルレースが現実にあるものか架空のものなのか、どちらでもいいんだけど、異国情緒も適度に感じさせてくれ、今までと違った趣向を凝らしてみましたという試みが、かなりヒットしていたと思うのに…。初っ端でいうと、文句なしぐらいの出来だったので、このオチは非常に残念。浪花節を意図したんだろうけど、浪花節にもなってない。もっといい解決方法があるはずなのに、言うことを聞かせやすい奴に無理やり我慢だけさせて解決とか、まさに日本のダメなところが現れていて、ほんとげんなりだよ〜。