マッハGoGoGo 最終話 史上最大のレース(後編)

 よくよく考えてみたら、この最終回はサブへのご褒美回なのか!。
 まぁ相変わらず話はめちゃくちゃなんだけど、感無量で泣いてしまう。途中で剛は何度も助けた1号車のレーサーを主催者の娘と見破るんだけど、しっかり立ったフラグをあっさりとスルー。しかし、このレース、最後にようやっとマッハ号に乗っていたが、それ以外は全部主催者側の用意した乗り物なのか?。前回のボートで既にビックリしたのだが、飛行機や潜水艦、南極で雪上車まで出てきて、こりゃもうホントへんてこなレースなんだが、よくよく考えてみると、コレだけの乗り物に乗れるのなら、出場できるだけでも楽しそう。どれだけビリでもいつの間にか追いついているようだし、とにかくリタイアしなけりゃ何でもアリ。いや、まさかあれだけの乗り物を自弁するのか?。そりゃムリだろ。
 剛が優勝ってのはヤリすぎと思うんだけど、まぁそれじゃぁ子供向きにはならないわけでして…。自分的には追い越し追い越され、それでも気長に人助けしながらレースを続けていくっていう態度でもいいと思った。剛がヒーロー面しているからおかしな話になるんであって、あれがいい味を出す脇キャラだったら、物語に深みが出ると思うんだよ。どう考えても人助けなんてしてたら優勝なんて出来ないだろという点だけが問題なわけで。そういう意味ではキレイ事と人の足を引っ張る醜さの対照はくっきりと浮かび上がらせることが出来ていたとは思う。
 最後どう話を〆るのかと思っていたが、結局話は閉じずに「オレたちの戦いはまだまだこれからだ!」ENDだった。もしかすると人気が出たら二期を作るつもりだったのか?。最後の最後のカットでは、マラソンの象徴であるギリシャを背景に太陽に向かって走り出すマッハ号で終えていた。その後のいつものED動画の車の歴史がやけに引き立つ閉じ方。最終回の特別レースの演出も含めて、この作品のスタッフがいかに乗り物を愛してアニメを作っていたのかがよく伝わってくるようだった。