アタックNo.1 第59話 無気味な稲妻攻撃

 試合会場をふらりと出たら、都合よく対抗策のヒントが転がっている不思議。
 未練がましく準決勝を見に来ている甲徳のキャプテンもこれまた都合がよすぎだよな。でもバレーに魅せられたという意図が感じられてグー。コーチの指示に縋るのではなく、自ら乗り越えようとする姿は、いわゆる企業が求める人材だろう。まぁ、今となってはあれほど話題になった指示待ち人間を通り越して、日本語すら通じなくなっているゆとりが就職し始めているわけではあるが。全員ではないにせよ。
 八木沢三姉妹も、極力必殺技を使わずに、地力で戦おうとするのはなるほどであった。でもあるときを境に必殺技ばっかりというのもちょっとな。追い詰められる様子が意外ではあった。まさかわざと苦しいフリして引っ掛けようとするものでもなかったろうし。どうせ奥の手を使えば楽に勝てるんだろ…ぐらいのことは思っていても不思議はないのだがな。
 大沼がちゃんと変化球を撃つ動作だったのが感心。ボールが曲がる様子を描写したので十分なんだろうけどな。寺堂院の試合にしても、繰り返しは多かったものゝ、丁寧な作画だったわな。