キャッツ・アイ 第7話 ラブサインは華やかに

 女装はないだろうと思うのだが。
 なんつーか、アニメが過去を振り返るいわば歴史的資料となるとは思わなかったよ。今まではただ懐かしんでいただけなんだけどなぁ。というのも俊と瞳の付き合い方なんだが、今冷静に考えると高校生のデートのようにしか思えない。以前は映画にも行っていたからなんだけど、ボクシングをデートで見に行くのは今では考えられないだろう。それだけ男の側も女の側も許容量が大きかったというべきか。あと誕生日の祝い方も家族的。バブルに向けて、やれイタ飯屋とかおしゃれな店で金を使うことに価値を置くようになっていくわけなんだが、いそがしい仕事の合間をぬって会いに来てくれるというのがちゃんと成り立っていた時代なんだよなぁ。
 俊と瞳の気の遣い方も今ならドンくさいと言われそうなんだが、我欲が念頭にあったとしても相手の立場を理解するような会話になっている。今のアニメだといったん心理的断絶を描いての和解という形をとるものが多いような気がどうしてもしてしまう。なんなんだろうね、この違いってのは。初期に比べて瞳に対する俊の態度にも成長が見られるのだが、それでもあまり上手くいっていないという設定なんだろう。こういう思いやりが表現として成り立っていた昔を思い出すにつれ、そして決して上等な表現ではないんだろうけど、この切なさ加減には掛け値なく泣きそうになったんですけど…。
 GyaO視聴復活。Document and Settings/All Users/DRMのファイルを全部消して解決。