ガラスの艦隊 第22話「修羅のごとく…」

 なるほど、この展開のためにシルアが操艦の練習をしていたわけね。
 熱い、熱すぎる。またこのたぎる勢いが戻ってきましたよ。しかし引き換えといってはなんだが、人の命が安すぎるねぇ。クレオとミシェル、ヴェッティとレイチェルの2ペアという構成になっておりましたが、この対照はなかなかでした。もちろん各ペアに付随してのアイメル・ラルフもスポットがあたっておりました。わざわざ観客がわかりやすいように並べて提示されているわけで、そこにはなにか考えさせる意図があるはずなんですが、この作品に関して言えばあっさりと流されている感じはする。
 黒十字など目の前の危機が明らかになったから用済みであるのはわかるんだけど、今まで謎解きの形をとりながら世界観の説明やミッションの方向性の模索係がいなくなり、「俺達の未来は俺達で切り開く」とこれからのあり方が示されるとともに、物語のドライブ係がクレオ側に移動してきた模様。そして神聖皇帝株は急落中。