モリアニ#18

 モリアーティー弟の過去話と新たな敵との正式な交戦状態に入るの巻。何の説明もなしに過去話をやり始めて2期からの話どーなったんだ?と思いきや、いちおう現在の話につながるということらしい。で、こういう話のほうが好みだなぁ。序盤に溜めを作って後半から爆発させる構図で、ベニスの商人をモチーフに持ってきていながら、どうせいつものようにやりこめるんだろとは思うのだが、どうやってやりこめるのかはふたがあくまでわからないという。単純な二項対立なのだが、2期からいろんな勢力が交錯する割に状況の整理がいまいちスッキリしないので、むしろその単純さのほうが若干優れているのではという気はする。このタイミングで過去話が出たというのも、原作でもアニメ2期の部分に当たる展開にしてから、読者アンケートなりでそれなりにNGが出てたのかもな。知らんけど。

クラマー#7

 県大会予選で主人公が寝不足でやらかすという話。昔のスポ根なら、実力のない上級生が実力のある下級生を理不尽に扱うという展開があったりしたものだが、これだと上級生が下級生に理解があるのに、主人公がやらかしてそれでも試合で使い続けられるとかやたら優遇されてるのに違和感。まぁ主人公の態度は、我儘な高校生を描写したものであるとするならば、それはなるほどリアリティあるわ…みたいなところはあるんだけど、はっきり言って部活動としては統制が取れてないというか崩壊状態(当然そういうチームは上位に勝ち進めない)。おそらくこういう状態にいる(いた)読者は「あー、確かに平均より実力は上なんだけど、それをやたら鼻にかけて実際試合では役立たずのやついたなぁ」と思い当たる人は多そうみたいな。ただ、物語の都合上やっぱ勝たすんでしょ?と考えるとやはり微妙な感じはする。コーチも全日本代表、それもトップ選手なのに、守備ができないという設定はよくわからん。守備ができないのにそれでもフォワードで使い続けられて結果を残してるんだから卓越したものを持っていると言いたいんだろうが、それを珠に瑕という愛嬌を持たせているのか、それともコーチングの才能がないのに事態もせず就任してるのは滑稽だと受け取らせたいのかその辺の意図もよくわからん。
 B級ならこういうテイストもわかるし、最初っからそういうつもりで視聴するからアレなんだけど、公式サイト見る限り、青春群像直球モノとしてそれなりに真剣に作ってると思っていたから、個人的にはこんなはずではないみたいな印象が強い感じ。主人公の滑稽さをちゃんと目的があって視聴者に対してストレスとして描くって感じだったらあぁそうかとも思うんだが、あんまりそういう雰囲気でもなさそうなんだよな。

擾乱#7・8

 逃亡先でも追い詰められて…の巻。上司がやけに湿っぽいと思ったら、主人公の姉かなんかと懇意にしてたかららしい。生きる意味を失って死のうとする主人公と、それでも意味を探して生き続けろという上司の対比が、まぁこれまた湿っぽい感じ。でもまぁヒロインが自暴自棄になってるだけでなんのかんのいって生き残りたいって思ってるからこそ話が続くんだろうなという。まぁやっぱりといったらなんだが、主人公が逃げおおせてたのは見逃してもらってたからで、だからこそ生きていても別に不思議はない感じ。次は章末で、また新章なのかも。

そうむす、2-5クリア

 レベル上限上げがしんどくなって息抜きに5章を攻略してたら止まらなくなったという。エリアの半分ぐらいがベクターなしでサクサク。で、ベクターが出る面はやはりめんどくさい。ラス前で2体、ラストで3体&ラスボス2体なのがさすが章末といったところで、2~3回ほどはやり直した。ラストはおそらく一回死んでるが、ガッツで生き返って★3クリア。
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 回復役を二枚用意した。初手はなるべく必殺技を後半戦に温存するために、使わず粘るのがミソだった。一戦目は正月アキレス→ミネランのコンボでワンパンできるが、三戦目はそれでは半分ぐらいしか削れなかったのでヒヤヒヤした。装備の必殺技も使ってなんとかギリギリ倒せたという感じ。

聖女#7

 聖女として召喚されたもう一人のアイリ担当回。カイリの言い訳がひたすら見苦しい感じ。町を見回って綱紀粛正は、まぁさすがにあれはよっぽど高貴な人が気さくで町の人に慕われてるというワケでもなければ、だいたい身分が高い人に粗相をしたらあとあとやっかいだからってのがあるので、描写も含めてそう嫌われてるわけでもないとは思うんだが、聖女関連のゴタゴタを知ってる人にはおそらく割と後ろ指さされてる感じは受ける。聖女召喚の儀からの一連の流れを見ても、気ばかりはやって事態を見誤るし、そもそも慎重さが足りないのは国を背負って立つ身としてはどーなのよという感じ。判断力がないということだし、せめて判断力がないなら事態を見極められるまで待つなり調査するなりしてもよいのに慎重さすらない。セイが侍女だと思うはずというセリフは、アイリが侍女の可能性は考えなかったの?で終わる話で、そういう話にはしないんだろうが、王直属の部下も、ついていくべき人を見誤ったなと普通は思ってるはず。
 まぁそういう仕立てにしたのも、結局のところアイリ無罪にする流れなのかなという気がしないでもない。確かにこういう流れだったら、放置扱いで自分の行動の選択ができたセイに比べ、アイリに選択肢は全然用意されてない。緻密な魔法操作ができるということで、それなりの才能の片鱗を見せているんだが、自分うっかりネット広告で、
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 なるものを見てしまい、なんとも微妙な感じ。アニメ化される前に、原作は漫画化されており、本作のセイの物語とアイリの物語の二本立てになってる、アイリのほうでこういう流れらしい。いやまぁ次回どっちが?という話ではあるが、アイリが聖女として覚醒しないとも限らないし、別に類稀なる魔法の才を発揮して、その結果多数の人を救えばそれはそれで聖女*1なので、そのへん物語がどう転ぶのかは未知数ってことで。

*1:攻撃魔法で敵を一掃し、彼女がいなければ本来死んでいたはずの多数の人間の命を救うということにでもなれば、それもまた聖女であってよいので