天使の3P 第11話

 霧夢の対くるみ交渉になぜ響が同席する?。
 お〜、こうきましたか。自分の想像力が貧困だから、てっきり潤たちに合流する展開ぐらいしか思いつかなかったんだけど、そりゃ対抗して新しいバンド結成はあるわな。オモロイのはそれを言い出したのが音楽の才が全くない霧夢であること。さすがにそこまでたどり着く人は少ないんじゃないかな。
 あと2話だということでこれからどういう展開にするのか心配してたんだけど幕を引くのにふさわしい感じ。なんといっても響の成長具合だよね。今までもそういう側面がなかったわけではないんだけど、こゝに至って師としての、またはプロデューサーとしての役割が顕著になってる。潤サイドと霧夢サイドのトラブルの調整役としても働いているし、それぞれの活動に足りないところがあればそれも補っている。理不尽なことには優柔不断なところは一切見せず断固な対応をしているし、それでいてフォローというのではなくダメだから拒絶するのもないし、下手に出てご機嫌伺いをするのでもないのに物事を前進させてる。部下の才能を引き上げる形でいわゆる成果を出しているところをみると、これ、実は企業に代表されるように組織の管理職として理想的な働きをしているというところを見せてる。こう現実の企業の管理職といったら、成果の上がらない方法を部下に押し付け、それでも成果が出れば自分の手柄、成果が出なければ部下の責任にするのが多いわけで、これ、現実社会への強烈なカウンターになってる。
 一つのエピソードが終わると、あ〜これで一段落、もうこれを超えるエピソードは難しいだろうと思わせてそれを超えてくるので、ちょっと侮れない。