この素晴らしい世界に祝福を!2 第10話

 やはりウィズの出番が作られていたな。
 前回終盤でトラブルの存在が明らかになり、その解決に一行が立ち上がるが、そこには魔王軍の幹部が!というところで、この作品らしい話の流れ。画も声も迫力はあったんだけど、個人的にこのエピソードは宗教の胡散臭さの部分なので、それがちょっと中和されたっぽい結末は残念とは言わないまでもコレジャナイ感がちょっとアリ。
 難しいんだけど、この作品はコメディとして軽妙なかけあいだとか、漫才として十分に楽しめるのではあるが、視聴したあとは何にも残んないなというところ。もとからそれを狙ってるんだったらそういう作品だとして視聴態度も固まるんだけど、今期はもうちょっとコメディタッチとはいえ、それなりに社会問題に切り込むのかもというぬか喜びをしてしまったのでそのへんをどう考えたらよいか。もともとがコメディ風味なのでそのスタイルを崩さないように極力深刻になるのを避けて、結末にかけてそういうテーマは散らしたとみるべきかどうかよのぅといったところ。まぁどうかんがえても無難に作られているとは思う。
 個人的にはこういう西洋風味の和製ファンタジーが日本人のかなりの年齢層に受け入れられつゝある変化というのを感じて、そういう状況が面白いとは思った。