うどんの国の金色毛鞠 第5話

 温室でパイナップル栽培、羨ましい。
 主人公の友人の中島の担当回。なにげに田舎オヤジの価値観が現れていて面白い。ある意味こういう攻撃にさらされるのがいやで人は田舎から脱出していくんだろうけど、そういう嫌さは極力排除して軽く中島の親子関係を描くという。
 自分はこういうものを描くのならもうちょっとシリアスでないと…ヽいう固定観念があるので違和感がどうしても拭えないのだが、よくよく考えてみればよっぽどのことがない限り当人の意識の大半をそういう齟齬で占めるという時間はそれほど多くはないとは思うので、これはこれである意味リアリティがあるという気がしてきた。それと問題を深刻に考えたところで解決するか?と言われたらそうではない(簡単に解決する問題ならドラマの素材としてそもそも不適切ともいえる)だろうし、むしろ受け流すとかなんとか折り合いをつけていくってほうが現実的であって、そういう話なんだよと言われたらこれはこれで大いにアリとは思う。
 いやまぁ主人公の進路に関しては、こう一気に物事を進めるというのではなく、いろんな要素を少しずつ絡めて、いわゆる外堀を埋めているって感じにも見えて、物足りなさを感じるというのは当たらないのかなとか思っている。