洋ナシのワイン?を番外編程度の扱いで。

 フジッコのワインの飲み比べのときに、別のネット店にて見かけていた洋ナシのワイン?を買っていた。ワインというよりは発泡性が強く、むしろシャンパンのようなものなのだが、正式になんというのか知らないのでワインと称する。

 栓からしてもうシャンパンのと同じでちょっと困る。栓を抜いたら基本間をおかず瓶を空けるしかないからだ。アルコール度数は表記によると4.5%なので、ワインというよりはビールに近い飲料なんだと思う。

 グラスに注ぐとこれでもかというぐらい泡が発生するので注ぎ方が難しい。きめ細やかな泡というよりちょっと荒っぽいのだが、たくさん溶け込んでいるらしくて空けたらスグに炭酸が抜けるというほどでもない。
 味はちょっと辛めで、洋ナシの雰囲気はこんなものかといったところ。甘くないのでおそらくどんな料理にも合うだろうし、これが最上かどうかはわかんないが、バランスよく作られているのだと思う。ワイン作りの本を読むと、今ドキのシャンパンは発酵時に出てくる二酸化炭素を利用するのではなく、炭酸ガスを吹き込んで強制的に溶かし込んで作られるものが多いらしいので、これもそうなのかもしれない。


 欧州はりんごを使ったワイン、つまりシードルとか、とにかく果実を利用した発酵酒の伝統が長いから、おそらくバランス感覚は優れているのだと思われる。またそのようなブドウ以外からの発酵酒に対する慣れもあるだろうから、果実味溢れるものでなくても、純粋に酒として勝負できているのかも。自分が作ったイチジク酒も熟成の段階ではあるが、他の果実を使ったワインを飲んだからといって作り方がうまくなるわけでもないし、今は経験を積むというか見聞を広げる段階。