いちじくワイン第2弾

 庭に植えているもう一つの品種の収穫時期になってきたらしいので、それをつかってワイン作り。


 いちおう過去のパスティリエ(ルージュドボルドー)のワインの作業も記しておく。

 一次発酵後に必要な器具を買った。

 いちおう受ける鍋は湯を入れて沸かし消毒をしておく。そのときに湯にガーゼを入れてそれも殺菌するんだけど、そこまで必要かどうかは不明。

 内容物をガーゼに受ける。ガーゼって目が粗いと思うのだが、ほとんど下に垂れてくれない。

 ガーゼの端を上に上げるようにして内容物を動かすと下に垂れる音がするのでこれを繰り返す。このまゝ絞ってもおそらく脇から内容物が溢れる。

 時間はかゝるが、繰り返していくと確かに内容物は減る。

 そろそろ絞ることにする。

 上でつまんだ部分を捻り、搾り出す。ギュっとしてもガーゼの表面から滲み出てくるようでなければ、揉んでみるとまた滲み出るようになる。まぁ揉んでも変化がなくなってくるともう終わりというところだろうが、このへんの見極めは個人で判断するしかない。

 玉子二個分ぐらいに圧縮される。イチジクの実の繊維質ってそれほど量があるというわけでもないらしい。まぁ成った実を樹上で放置すると萎びて小さくなるからそのへんはなるほどゝいったところ。

 鍋の中の液状成分。

 鍋から一升瓶に移す。ろうとをわざわざ買ったのに盛大にこぼした。絞るときには最后らへん一滴一滴に苦労したので、その努力はなんだったんだ?という徒労感に苛まれる。

 発酵栓をつけて二次発酵に。


 というわけで、アルコール度数があがらないよう二次発酵はそこそこに。


 さて、もう一つの品種だが、

 ヴィオレッタ。実は小粒だが、糖度が大きくて豊産性。二日前に糖度を測ったら25度だった。もちろん生果を食したが確かに甘い。パスティリエもそうだったが、結構甘ったるくて飽きる。品種選定のときに某巨大掲示板のイチジクスレを参考にしたが、糖度が大きくて甘いのより適度な酸味があるほうがよいという意見が散見されたが、なるほど。が、あまり舛井ドーフィンは好きではないんだよな。というか、植えてたけど日当たりが悪かったのか枯れた。

 今回はそもそも雨が降り出したので慌てゝ収穫したのだ。降雨後だとわりと実が水を吸って水っぽくなるので。収穫時実を落としたりしたし、そもそも表面が雨で濡れていたので、ちょっと水で流すように洗い、水を切り柄の部分を切り取ってビンに詰める。実と実の間に隙間があるのでアレだが、4ℓあるのに口元まである。

 前回同様手で潰す。さすがに嵩は減るが、このぐらいだと発酵しても溢れることはなさそう。

 別の種類の発酵栓をつけてみる。瓶の内蓋に液体を流出させる小さな蓋があるのだが、これには仕切りがしてあってそのまゝだと栓が嵌らない。なのでそれを切り取って発酵栓をつける。あの仕切り、おそらく液体流出部と空気流入部を分けるものだと思うんだけど、この際もういゝかと。


 ちょっと迷っていることがあって、それは樹上にまだ未完熟のイチジクが残っており、これが熟すとその都度この瓶に放り込もうかそれともそれはやめといたほうがよいかということ。おそらく同じくらいの収穫が望めそうなんだが、それもワインにしたほうがよいかな。パスティリエと同じようにホワイトリカーを買ってきて果実酒にするという手もあるし、生食するという手もある。ジャムにしてもよいのだが、ジャムにしたところで活用する先が無い。
 まぁ醸造酒にしたって、漬け酒にしたって、それが美味くなるとは限らないんだけど、正直自分はうまいものは口にしたいけど、酔いたいわけではないので、正直酒にそれほど興味は無いんだよね。