なんか疲れてきた。
パチンコ女と高倉兄は知り合いだった、荻野目の日記の全部をパチンコ女が持っていると思ったら半分だけだった、高倉兄弟と荻野目姉の関係とは…など、こう、なんていったらよいのか、後出しゞゃんけん風味なので、なんか提示される事実を丁寧に追っかける気力が萎える。退屈させないために新事実というか新展開を矢継ぎ早に出してきているのはわかるんだけど、スタッフが意図的にミスリードを連続させて来てるんだなというのが見えてしまうと疲れることこの上ない。あと、今回で言えば媚薬がてきめんに効くのもうーん、といったところ。もちろん展開を早くするための時間短縮の手法であって、荻野目が多蕗を篭絡するシーンを丁寧に描かれていても労多くして得るものがないというのはわかる。が、なんというか、展開が昼ドラそのものに近いので、いや別にこの作品が昼ドラを目指してなんかいないのはわかるんだけど、そこに丁寧な心情描写がない*1のはあまりに空しいというか。自分なんかは要所要所をしっかり押さえていればあとは少々すっとばしても結構って立場だが、この作品だとむしろ人と人との気持ちのあり方を主眼においてそうだから、かなり矛盾していることに違和感を覚えてしまう。
こゝぞというときに、伝えたい台詞を際立たせる意図があるのはわかるが、なんか全体的なはぐらかし加減が本当に真剣なのかふざけているのか、量的にバランスさせれば質というか、組み合わせはあまり考えなくてもよいってものでもないような気はするんだけど。
*1:多蕗の気持ちになんて注目させてはいけないから益々彼の扱いをぞんざいにするのはもちろん正しいのだけれど
