のうりん 第12話

 最後に耕作が殴られてたの、わかりにくかったんでは?。
 二股だからな。で、結局山でのドタバタはやらないという、自分の期待通りの話運び。婚活メインだったが、このチョイスはやはりそうかといったところ。
 妊娠が狂言だとバレてからの耕作の演説はおそらく他の村人も同じようなことを思っていて…という雰囲気はなかなかよろしかった。都会へのコンプレックスというほどでもないんだろうけど、不便なのは変わりがないし、まぁそのへん複雑ではありそう。
 いやまぁ前回感じたような急ぎ足っぽい進行ではなくって、そのへんの間の取り方はよかったかな。


 銀の匙と並行して視聴してきたんだが、正直格の違いはいかんともしがたいかな。いや原作が原作なんで、そのハチャメチャスタイルを緩和したのが吉と出るか凶と出るかというのはあるんだけど、放映するってだけで抑えなければならないのは確定だし、そりゃ原作では無茶っぷりが一つのウリではあるので、どう考えるかというのはいろいろありそうだが、自分的には全体の雰囲気を考えると妥当だと感じた。で、シリアス方面でも結構原作から省かれていた部分はあるので、それもどう考えるかというのはあるんだけど、アニメでもわりかしエッセンスは十分に伝えることが出来ていたようには思う。
 そんなわけで、いろいろ粗はあるんだけど、アニメ化としてはよくやっているなというのがざっとした感想。自分は原作既読なんでわざわざアニメをチェックする必要はなかったかなとも思う。むしろ原作未読の状態だとかなり楽しめたのかなという気はする。深く切れ込むところはなかったのが残念かな。農業の問題でも視聴者に投げかけている主張があるように見えてしまうんだけど、実はもう答えは決まっている(出ないというのがわかっている…というのも含めて)ような趣なのも自分には物足りないんだけど、この作品のターゲット層は誰か?というのを見据えるときわめて妥当な判断ではあるんだよね。クォリティが低いわけでもなく、訴えかけるものもあるんだけど、人に是非にと勧めるような作品ではないかも。おもろ。