神様はじめました 第5話

 鞍馬、神でなくなった奈々生に親切だったな。
 鳴神の抱えている問題もさることながら、やっぱ神は全能(というわけでもなさそうだが)ゆえのプライドの高さがかなり損をしているような描写だったな。まぁなんのかんのいって、どこかに瑕疵を持つもの同士が一緒にトラブルに巻き込まれながら親交を深めていくってのがこの作品らしいというか。で、言葉どおり、貸し借りの関係から仕返しの連鎖で関係ができあがっていくという。なにやら恋愛を絡めてはいるんだけど、ちょっとした想いに込められた他者を大切に思う気持ちの応酬なんだよね。自分だけが美味しい思いをしようとして他人を陥れてやろうというのが見えると、そういうのは物語上罰を受けるというのは、いやまぁ民話によくある構造ではあるんだけど、なかなか現代的なテイストに落とし込んであるという。