たまこまーけっと 第2話

 あれだけの距離だったらある程度はそうなるんだけど、糸電話ってたるませてたら伝わらないよな。
 うーん、一応ヴァレンタインに向けての商店街の取り組みその他って描写なんだけど、やはりあまりに日常的過ぎて、たった2話ではこの作品が視聴者をどこへ連れて行こうとしているのかは不明。というか2話でわかってたまるかってなもんか。さすがにキャラがもう馴染んでいるように見え、商店街のキャラの一人一人の名前(もしくは屋号)までは憶えるまでには至ってないんだけど、どのキャラが何の店なのかわかるようになっているのは凄い。紹介は前回であらかた終わってるから、今回はもうちょっと馴染ませて物語をそろそろ動かしてみようか的な段階なのかも。
 くるくるキャラを動かしてはいるが、それでもまだそれぞれのキャラの仕草が何を意味しているのかまでは腑に落ちるという段階ではないな。しかしまぁこういうのがだらだら続きそうではあるが。
 商店街の会合→実施があ〜ゆ〜風な流れなのかよくわかんないんだけど、なんか肩肘張らないでやれることを自然にやってる雰囲気が和む。昔だったら起死回生とばかりにコンサル呼んで背伸びしたりするって事も物語のネタとしてやりそうなんだけど、もうそういうもんでもないんだろうな。花咲くいろはあたりでもコンサルは胡散臭く描かれていて、この作品でそういうのが一切描かれてないから、そもそも大手のマーケッティング手法とか通用しなくなってるのかも。まぁコンサルなんて日銭稼げればよくって、案件が長期的成功を収めるという視点は形だけしかなさそうだワナ。そうはいっても商材や消費者の変化は日進月歩だから、その商店街もしくは組織に愛着を感じている人間(他所からきたにせよ、その組織出身にせよ)がそれなりのマーケティングを学んで、その組織の人間になり、何かの機会にすこしずつ取り入れて、延命なりそれなりの盛況をもたらしてはいそうだけど。
 しかしなんだな、商店街ならそこを利用する客が減らない程度に安定して商売ができれば、大儲けしなくてもいゝんだよな。むしろ欲をかいて一度は大儲けを狙ったものゝ、時間がたって集客力が落ちて拡大した規模を維持できなくなるってことのほうがダメージでかい。そういった意味で、身の丈にあった商売をして、のんびりやっていこうな雰囲気を描写するのは、まぁ昔からそういう作品が無かったわけではないんだけど、正解なんだろうなと。