緋色の欠片 第二章 第11話

 サブタイがタイトルと同じだから、何が起こるのかと思えば。
 婆サマの退場だった。まぁ人を陥れようとしたものは動機がどうあれ報いを受けるという物語、もしくは昔話の構造をとっているわけなんだが、なんか美しすぎるような。まぁ珠紀も若いがゆえの情動なんだろうね。死者というか死に逝くものに鞭打たないってのも日本のあり方っぽいんだが、もう過労死が日常化した'70年代以降の会社組織は、己の罪を認めず、罰を受けないがために、進んで死んだ従業員に責任を押し付けて鞭打つってことをやってき続けてきたからなぁ。死ぬ間際に婆サマはあやまりはしたけど、もうこういう(今まで美徳とされてきた)ことって今の日本ではまさしくファンタジーでしかないってのが泣ける。
 しかしアリアがおいしいトコ持ってったな。しかもドライが贋者で、欲まみれの四賢人の一人だったとは。結構権力に群がるだの振り回されるだのが描かれていて、そのドロドロしたのが楽しい。
 サブタイにも採用されていた、緋色の欠片って何を指してたんだろ?。考えられるのは珠紀と拓磨の逢瀬の場所で紅葉が降り注いでいたから、それのことなんかなと思ったんだが。しかし、夕日から日暮れまでに間があったようだけど、もちろんチューだけで終わってないって事だよね。
 いやいやいや、珠紀が玉依姫としての真の覚醒をまだしてないねぇ。次号予告で守護者の覚醒とか言ってるけど、珠紀の覚醒なしに守護五家が覚醒するのか、珠紀の覚醒により守護五家の覚醒も誘導されるのかよくわかんない。今回、珠紀の覚醒なしに拓磨が常世神として覚醒したようだから、やはり玉依姫が出てくるのは予想通り、最后の最后なのか!。なんかそれでは玉依姫の力ってなに?ってトコなんだけど、本当に最后で玉依姫としての覚醒が来るというのであれば、そうした理由があるはずってことになるね。結構オモロイといえばオモロイ。