緋色の欠片 第7話

 やっぱラストの決め台詞、恥ずかしいねぇ。
 でもまぁ萌えアニメでのキャピルン台詞だって、女から見たら同じなんだろうね。つかまれと言う前のゆらめきもまたちょっとした小細工で面白い。おそらくあれは女の視点であり、男に見とれているかなんかの際に蹴躓いたって設定だろう。
 綻びたと思ったらスグに修復って流れのように思えた。やはり珠紀は優れたリーダーであるという設定のようで、組織の建て直しのためにおそらく目標を立て、何をすべきか適切に支持しているように思えた。犬戒というフォロアーもいて話が前を向いていくという流れもよい組織であるという証左。アレ、フツーだったら珠紀のような管理職はまづ部下の非を責めるだろう。部下たる守護五家こそが自分が弱いというのを自覚しているのに、さらに責め立てたら管理職の胸はスくだろうけど、問題の解決からは遠ざかるということになる。珠紀は彼らに弱いという事実は突きつけながらも、それを追求のネタにはせず、今まで通りだと通用しないということを挙げ、横の繋がりを保ちつゝ全員で対応策を練るということをやってる。鬼崎も鴉取も使いづれえだろうに、犬戒や祐一をうまく利用してるよね。まぁいくら珠紀が最善手を打ったところで、現実でこのようにうまくまとまるとも限らないんだけど、少なくともありうべきリーダーの姿ってのは示されているように思う。
 オモロイよね、腐女子向けの作品だから、リーダーとは斯くあるべしってのはこのような作品で描いても、クズ管理職に届くはずも無いと思うんだけど。ヘンな話、この作品を今視聴している腐女子のうち、だれかが将来管理職になるかもってことを想定して、このようなメッセージを込めているんだとしたら、もうこっちとしては頭が下がるしかないんだけど。