ソードアート・オンライン 第5話

 結局NPCの村人を囮にした攻略、実行しちゃったんだ。
 なるほど、キリトがその作戦を忌避したがったわけが語られてたな。ゲーム世界は基本フェアだから、フェアでない手段はとるべきではないというのがおそらくそうだろう。もちろん倫理的にそれを許せないってのは今までのキリトが辿ってきた道のりを考えるとそうなんだけどね。あ〜あと、それやったら、自分の仲間を犠牲にするのを厭わなくなるってのもあるだろうね。組織を内部から崩壊させる心理的効果があるといったらよいか。SAOが容赦ない現実の反映という要素を考えると、作品中のSAOと同様、現実も実はその世界に存在する人間達が与えられた危機をどう乗り越えるのか?という試練なんだよね。要するに集団がその集団を構成するメンバーがどう協力し合って(この場合ラスボス攻略)目的を達成するか?って課題が与えられている。おそらく現実でもそうだろうと思うんだが、世界で一番重要視されるべきものってのが、例えば愛だの助け合いだの、そういう耳障りのよいキレイごとではなくって、まさに「フェアであること」なんだろうと思う。大局でみると今回のエピソードである、安全地帯であるはずの圏内でPKが起きるってのも、おそらくヨルコやカインズが殺されるのも「フェアであること」の反映なんだろうね。
 しかしすばやさを上げるドロップアイテムの売却を反対したゞけで殺されるのは(フェアであるという点からみても)おかしいわけで、ヨルコやカインズ、もしくはシュミットに何らかの咎があるってことなんだと思うが、ヨルコが何も明かさずに殺されたからな。残るはシュミットだけになるんだけど、果たして真相がどうかはちょっとね。こゝでヨルコ・カインズ・シュミットがグリセルダを殺して指輪を奪ったという単純なものだったら物語に厚みは出ないワナ。
 ゲーム内結婚か…。アバターがお互い触れることができるんだったらまぁアレだわな。精神とも直結するというシステムだし、なんか楽しそう。