火天の城 (文春文庫)、白鷹伝―戦国秘録 (祥伝社文庫)、読了。

 実は雷神の筒が面白いとの評を見て、同じ作家の文庫を4冊一気買い。目的のを読まずにこれらを読んだ。そこそこ面白かったのではあるが、生き様の押し付けがましさとか色恋沙汰の様子を読んで、「どっかで読んだことがあるような」と思っていたら、思い出した、宮城谷昌光の文体にそっくり。
 取材力というか調査力は素晴らしいが、自分的には小説仕立てより新書で学者が書きたてるような方式のほうが馴染みがよいらしい。鷹のほうを後で読んで、城のより文学的に読みやすいと思っていたのだが、こうやって二冊を比べてみると城のほうが新奇さは勝っていたような気がする。
 後2冊どうしよう…。一冊読むのに5〜6時間かゝるので、阿智太郎分を補給するほうにモチベーションが高まってしまう。