夏目友人帳 肆 第8話

 玉石がひょいと見つかるなんざぁご都合主義以外の何者でもないんだけど。
 祓い人七瀬の過去話。っつーか、ボンネットバスに村人の髪型、一体いつの話なんだ?。もしかして夏目貴志の過ごしているこの時代自体がゝなり過去のものなのか?。
 しばらくぶりに泣かされちゃったな。というか、この作品は泣かせる話は絶対そういう風に作ってくるよね。1話ごとの目的がはっきりしてるんだろう。なんか悔しい気がしないでもないが、基本自然なことではあるのでおとなしく泣いてしまうのが正しい視聴方法だとは思う。
 「強さ」とは一体何なのか?ってのがもう直球で示されていて、これターゲット層の中高生にわかるんかな?と思わなくもないが、まぁいゝよね?。しかし、姿が見えれば最終的には心を通わせたくなるものという小学生時分の心根がその後の七瀬になかったとは考えられないんだけどな。ミカゲを封じた彼女がその後妖怪を封じるのに躊躇がなくなったってのも、心の強さと封じる力を一致させなきゃといった決心が感じられるだけにな。
 ミカゲが浄化されても玉石から消えてなかったのも、もしかしてレイコが友人帳に名を残したからなのかもと思ってみると、またまた感慨深い。連鎖の話とか、別に夏目が関わらなくとも話は成立するから、単体での物語として結構深いものがあって出来は良かったんじゃないかと。たぶん自分自身がこういう話が好きなんだろうなというのも判断に入っているとは思うんだけども。