夏目友人帳 肆 第5話

 ロードなのに、後輪のハブに両足スタンドが!。
 夏目の過去話。やっぱこの作品はトラブルシュートものゝほうががいゝな。前話の次号予告だとゲストヒロインがスれているような感じだったのに、登場時にはドジっ娘だったので面食らった。いや、なるほど夏目との出会いで丸くなったのねと納得したよ。
 直後に夏目のモノローグで敵意が無いと判明したのだが、途中あの鎌の妖怪は夏目にとってなんの試練だったんだろう?と思うことがあって、いろいろ考えてみた。どうやらあの妖怪は人間を守るという役を負っていながら、省みられることが無く(口に挟まったボールがそれを物語っている)、人に頼るばかりの妖怪に嫉妬してたんじゃないか?、そしてその妖怪に構う夏目にもそうだったんじゃないかと思い到ると、あんまり試練という見方もないんだろうなと。
 ゲストヒロインが母子家庭で、母親というより娘に弱者…というより人の気持ちがわかるような設定になってたのがなんか胸にクるな。今回はゲストヒロインの見ていたストーリーを夏目視点で裏側から見せてたという構造になってたのだが、これがまた、大人というものは人目に付かないところで苦労をしているものだという示唆にもなっていて、なんか今期はそういう「大人とは」というテーマが見え隠れしているような気が。