Blood-C 第1話

 アレ、犬なのか?。
 猫かと思ったんだけど。もうあざといまでにドジっ娘ぶりなので、その流れで勘違いかと思ったのだけれど、本当に犬なのかも。
 いや、かなり面白いな。全体に緊張感が漲っていて、見ているこちらも気を抜くことが許されない雰囲気。台詞も冗長的でなく、間が考えられている。で、エンドロールで脚本を見ると、あまり目にしない人だった。で、調べてみると大川七瀬って、CLAMPじゃんかと。キャラ原がCLAMPなのは耳にしていたし、絵は見たらたしかにそうだとわかるんだけど、ストーリーも担当か…。なんか感慨深いな。監督が水島努ならケレン味は十分だろう。
 せっかくだからダラダラ書いてしまうが、CLAMPと言えば、自分が大学生になったころによく目にしていた記憶があって、なんだかんだいってまとわりついてくる感じがする。当時の同人作家で高河ゆんなども目にしてたんだけど、それはあまりストーリーに見るべきものが無くって、自分の中で自然消滅していたのとは対照的だ。CLAMP絵は絵柄的に自分の好みではないんだけど、かといって受け付けないっていうわけでもない。目が大きいのが特徴なのかなと思うんだけど、今回のこのBLOOD-Cの描写だと、むしろ目に語らせているという点でいゝ効果になっている感じがする。
 さて今話、小夜の登校シーン、歌をうたう場面があって戸惑った。正直第1話だとキャラ紹介の性質が強くって、基本他キャラを沢山登場させて喋らせるのが常道だと思っていたので、歌で時間を消費する必然性を感じなかったのだ。で、聴いてみるとやけに上手い。声もあまり聞いたことが無いような気がするな、ハテ、誰だろう?と思ってエンドロールを見ると@水樹奈々ジャン!。確かに彼女だと知って聞きなおすと水樹奈々だとわかるんだが、アホかオレは…と思ったが、さすがヴェテラン声優だなと感心せざるを得ない。水樹奈々だと声の響きに独特のものがあって、それはEDには存分に発揮されているんだけど、小夜の声アテではどうもその響きを意識的に殺しているようなんだよな。彼女の芸幅の広さにあらためてビックリさせられた。で、歌なんだが、歌詞は小夜が考え出したものという設定らしく陳腐ではあるんだが、なるほど後のバスケシーンの超人的働きと共に、彼女の才能を見せる場面だったのねと気付いた次第。いや、ロリバスケじゃないけど、小夜のシュートシーンもきれい*1だったな。
 というわけで、もう初めからこの物語のテーマがわざわざ語られていたので、なにをか迷うことあらんって感じだな。小夜がどんな娘で、どういう仕事に就いているのかもわかったし、まぁ敵がなにものなのかとか謎もありはするが、もう次から本格的に話を展開されてもオッケーってところだろう。他の作品だったら2〜3話かけてやるところをたった1話で済ませてしまったというところか。で、紹介を急いで済ませたという印象はないんだよね。
 体操服、デザインからするとMizunoなんだろうな…。

*1:反面ドリブルのシーンはそれほどでもなかった