夏目友人帳 参 第8話

 陶芸教室の人、やけに素人っぽいと思ったらEDの人か。
 いつぞやの子狐との再会の巻。一つ目と牛頭の妖怪は、色を替えているんだけど戸惑うな。というか滋さんとの絡みは今までほとんどなかったような気がするので新鮮。貴志を気遣って父親というよりはどこかよそよそしいんだけど、あんなもんか。夏目自身親戚中をたらいまわしにされていたようだが、藤原家に引き取られて生活している様子をみると無下にされる要因がわからんな。こういうのを見るとむしろ藤原家も貴志がいて良かったんじゃないぐらいにしか思わないが、生活が苦しかったりするんだろうか。行儀の悪い子を引き取るなら抵抗感はあるだろうけどな。
 いや〜、なんだろ、二人が会いたがっていて、すれ違いの末に再会を果たすって流れなんだけど、何故にこんなに泣けるのか?。フツーこういうのって、やきもきしながら会えてよかったねで終了するもんだと思うんだけど、違うのな。会うまでの動機が丁寧に描写されており、これまた夏目自身が子狐に会うために旅行に行きたがっていたというのが途中でわかるようになっており、やられた以外の言葉が見当たらない。ニャンコ先生のお節介あたりも効果的なスパイスになってるんだよな。
 しかしなんだな。成長した自分を見て欲しいという子狐の気持ちでドっと沸きあがるもんがあったんだが、自分も歳をとったなぁと思わざるを得ない。多分、これ中高生の時に見てたら違った感情を持っていたと思うんだよ。塞神が身を呈して子狐を助けたのもなんかわかるような気がする。
 たぶんレイコは一柱でもたくさんの妖を助けるために、二度と助けた妖にはあえなかったんだろうけど、貴志はむしろフォローするって立場がまた泣かせるよね。