夢喰いメリー 第1話

 毛色の違うツンデレ?。いや、デレの要素は今んトコありはしないが。
 1stQ2011の新番チェックでの視聴検討作品。あの時点では設定あたりで「チェックしとくか」程度のもんだったんだけど、割と感想サイトさん界隈では静かな人気ということで期待している。ん〜、そういやこのサイトも初期の頃は第1話あたりから数話視聴して、確信が持てたらオスヽメ作品だよ(というか、見切るなよ)って紹介するってのが目的の一つにあったんだけど、破綻してるな。まぁ初回放送の時点で既に自分が数話見て紹介するわけでもないので、そもそもオスヽメ紹介ってコンセプトが崩壊しているワケだが。大体1クール以上遅れているわけで、むしろ他の感想サイトさんの評価をもとに、自分が再確認するって形になっているような気がする。とはいえ、別に好評価だから視聴するとか、悪評価だから視聴しないってものでもないんだよな。が、タイムラグがある以上、このサイトをチェックしてくださっている人や、他の感想サイトさんとのズレはかなりあるわけで、同時代というか同時間性はほとんど無く、あまり話題というか関心を共有できてないハズなんだがね。…いや、夢喰いメリーの話題ではないな…。
 さて、初話を視聴しての感想だが、観念系の作品としてはこんなものかなといったところ。そもそものっけからすべてを明かしてないし、まぁする必要もない。謎を謎のまゝ話を進めていくにつれて徐々に世界観を明らかにするってのは、もうほとんどの作品で採用されている通り。しかし、このような作品だとわけわかめの要素が大きすぎると撒き餌不足で見切られてしまう可能性が大なわけで、もともと興味の無さそうな視聴者層は初めっから切り捨てるというのもね。でもまぁこれだけ趣味趣向が多様化した現在では、これも使い古された手法になってしまっている。でもなんだかなぁ。説明不足でも笑って済ませてくれて、初回から大目に見てくれる層しか相手にしないってのもなぁ。まぁこの作品に限らないことではあるのだが。
 主人公?(はメリーのほうだとは思うんだが)の藤原夢路の夢の世界が、極めて観念的でありながら、それがどう夢路個人の要素と繋がっているのかよくわかんないし、いやどうも彼の夢の世界が彼個人ではなく、あの世界の住人の夢と現実とを結ぶ遷移的な場所のようでもあるんだが、そこらへんまだボかしてはいるよな。夢の世界も現実世界を抽象化したものであるって提示かもしれないし、またよく解釈にもある通り、無意識が具体化した世界って見方もあるわけだから即断は禁物だろう。
 あぁ、なんかこの作品について語るというよりは、昨今のアニメ全般の傾向について語っているような気がする。いや、確かに初話として判断がつきにくいところが多いわけで、あまり書くことが無いってのもあるんだけどな。そもそも初回のツカミが弱い作品が多いってのは、自分のアニメ熱が再燃したときからずっとあったことジャンってのはそうなんだが。