フラクタル 第9話

 部分が全体を内包するって包含関係が逆転してるが、再帰図形であるフラクタルと関連付けているのかね?。
 なんか最終決戦の趣。というかその準備といったところか。サブタイからすると、もっと窮した感じかと思っていたんだけど、どちらかといえばイケイケドンドンのノリ。
 前回目印ネッサがどうなったか心配してたんだが、結局どうなったんだろう?。シェルターにはネッサがいたけど、性格はドッペルネッサだし、かといって触れるようになっているから、ドッペルではないわけだろ?。シェルターにいたネッサの服は前回目印ネッサが着ていたのとは違っていたし、そりゃなんか?、目印ネッサは助けたけど、目印ネッサにドッペルネッサが乗り移ったってことかね?。クレインはシェルターの扉を開けた時に、目印ネッサの死を悼むという行為をしていなかったから、助けたんだろうなという気はするんだが、なんともあやふやな流れだな。
 さて、またまたフリュネの旅立ちだが、これも人身御供から助けてもらった生贄の巫女が、周囲に迷惑はかけられないからといって再び今度は自ら犠牲になるというどっかでみたような流れ。ある意味これも昔話フォーマットなんだが、どうなんだろうね?、原案が東浩紀だからデータベース型消費から再び大きな物語の時代へ回帰したいってことなんかね?。フリュネ・ネッサ・エンリとヒロインはまだデータベース型消費の形を残しているけどね…。
 あ、お話としては楽しめたというか、すごく集中できた。この作品もけっこうウケが悪かったように思うんだが、なんでだろ?。ヒロインの造形はあざといけど、消費ではなく物語の役割としてちゃんと昇華していると思うんだが。