GOSICK 第6話

 ホロヴィッツという名といゝ、長老が鷲鼻といゝ、ユダヤそのものじゃん。
 ということは、ヴィクトリカユダヤってことか?。が、ユダヤって、寄宿者ってイメージはあるけど、町そのものを作って自活するって雰囲気じゃないんだよな。
 今回の皿を盗んだ犯人はさすがに自分でもわかったよ。っていうか、アヴリル・久城・修道女の三人しか登場人物がおらず、前二人が犯人じゃないのがわかっているから、間違えようが無いじゃんってことで。でも前に登場していたマジシャンがって結論を出してくるかもしれなかったから油断はならない。いや、でもさ、ヴィクトリカが正しい推理をするための必然的な条件は、なにより久城が状況を正確に説明することなんだけど、ホントにやってるの?って疑問が沸々と。別に具体的な台詞がなくとも、それは演出上の問題で省略しちゃってるってことにしてくれてもいゝんだが、あの台詞回しだと久城が詳細な説明をしているとは思えないんだよな。修道女が男のように股を広げて座ってたなんて、「修道女はどんな座り方をしてたか?」なんて問われでもしない限り説明しないぞ。というか気付きもしてないかもしれない。そこらへん原作ではきちんと会話がなされてたりするんだろうか?。
 ヴィクトリカが拗ねる場面では、「メンドクセェ女だな」とか思ったんだけど、ふと気付いたのだが、あれ、久城のせいなのな。ヴィクトリカがなぜか額を長時間さすり続けていたんだけど、自分なんかはてっきりヴィクトリカの身体上の秘密かなんかあるのかな?とか思っていた。が、アレ、単に久城にかまって欲しかっただけなのな。それをデコピンなんかしたもんだから、期待外れで拗ねたと。久城が眼前に迫った時に、ヴィクトリカは大丈夫かとデコの一さすりでもしてくれるかと思ったんだろう。まぁ長時間さすり続けていたというのはそういうサインだったわけなんだが、朴念仁の久城にはわからなかったと。いや、ヴィクトリカがメンドクセェ女だというのには変わりがないわけなんだが。
 朴念仁ついでに言っておけば、ヴィクトリカ出奔の際、頬を膨らませて歯医者云々のことだよ。自分は久城のヴィクトリカへのからかいかと思ってたんだが、アレ、素で歯が痛いと思っていたというのにはズッコけた。視聴者に対しても久城はからかっているという描写なのか?と勘繰ったりするんだけど、そもそもこの作品は久城が視聴者に語りかけるという形式のものでもないし、モノローグでもなかったからさすがにそれはないだろう。手の込んだコンテクストにしているわりには意味がない…とまでは言わないんだけど、さすがに久城の天然っぷりが、彼の意図しない方向で事態を好転させていると見るにはちょっと苦しい気はする。なんか落ち着かないんだよね。いや、視聴者に安心感を与える必要なんて別になくてかまわなくて、確かに「いやにドタバタしてるけど、結果的に話は進んでいるじゃない」という状況を作り出すことに成功はしてるんだが。