GOSICK 第1話

 無理に日本人を絡ませることもないのでは?。
 うーん、前半は辛かった。うわついているというか、無理をしているっぽいというか。が、主人公のヴィクトリカの推理が始まるところから面白くなり始めたってトコかね。いや、退屈したヴィクトリカがゴロゴロ転げまわるところからかもしんない。
 個人的な話で申し訳ないのだが、推理モノの鑑賞の仕方が今一わかんないのだ。一時期それではいかんと霧舎巧の初心者向け推理モノというかラノベというか、それを読んでみたのだが、やはり今一ワカラン。事件が起こった段階で既に犯人は居るのであり、その時点で読者に与えられた手掛かりだけであざやかに探偵なりが推理して犯人を当てゝ、その手法の鮮やかさに驚嘆するべきものでもないらしいし、じゃぁ物語の進展につれて新たに手掛かりが明かされると、なんか後だしじゃんけんのような気がして、クイズ的楽しみというのとも違うようだしな。では、犯人当てという要素は脇役だとして、キャラ達の壮絶なドラマを見せてくれるのか?と言われゝば、そうなんだろうけど、推理者が基本傍観者なのでなんか迫力に欠けるんだよね。それでも自分的に面白いと感じた作品は、午后9:00台からTVで始まる映画でよくやってた、「オリエント急行殺人事件」は子供心にもやられたとは思った。まぁ犯人の意外性がミソで、一旦目にしてしまったらもうそのネタでは驚けないわけなんだが、まぁそれはともかく、いやアレ別に推理の見事さとかあんま面白さとは関係ないよなと思ってみたり。で、推理というよりは犯罪を通じての人間の悲哀を楽しむべきもんなんだろうと思うとね…。でも時刻表の隅を突付くのも推理モノと分類されており、手口の巧妙さがメインとなると、なんかどうでも良くなってくる。
 そういう態度なもんで、今回のお話も、殺人の手口とかはどうでもよくって、それを見抜いたってのも( ´_ゝ`)だ。後半惹かれたのは、どちらかというと外に出たことがなさそうなヴィクトリカの表情や行動であって、やっぱり自分は推理モノとしては楽しめそうもない予感。
 舞台はWWⅠ後のヨーロッパらしい。イギリスのお話かと思っていたんだけど、イタリアとフランスを隔てる緩衝国という架空設定の国を用意している。なんでヨットなのか?とか思っていたが、カネ持ち社会を背景にしたかったのかな。まぁ普通探偵モノといったらイギリスが本場で、陰鬱とまでは言わないまでも背景が明るいものでは決してない印象だからなぁ。ヒロイン(もちろん久城一弥だ)が留学しているのもお嬢サマお坊ちゃま学校だし、上品さを演出しているんだけど、どうなんだろ?。カネ持ちのお遊びって域をでないんだろうかねぇ?。次回へのヒキは上手いと感じたので、あまり出来の不安はない。