おとめ妖怪ざくろ 第1話

 少尉なのに☆三つ。
 ツンデレその1.語り入りのEDには笑かしてもらったが、女の子向けでいゝのか?。女の子が見ても、あのEDの語りは「ねーよ」じゃないかと思ったりするんだが、男の自分が女キャラの媚び媚びの台詞を聞いて「これはこれでアリかも」と思ったりするから、案外ときめくのかもしれないな。
 総角達とざくろ達の対面で、ざくろ達がときめくのを見て「おいおい、もうサカってるのか」いやはやはえーわとか思ったんだが、惹かれあう過程をやってちゃトロトロしすぎなんだろうな。総角の妖人嫌いのヘタレってのも明かすのはえー。敵との対戦も、敵の説明もないし、いきなり戦いの儀式でざくろ達の見せ場を作るのもはえーとしか。さすがに儀式は見ごたえがあったが、これ、バンクになるんだろうなと。
 時代は文明開化時の日本のようで、妖人は和風、総角達は西洋かぶれという立ち位置。伝統的日本と近代化日本との衝突および交流をサブで描くのかと思っていたんだけど、周辺はそもそも近代化以前の趣であり、ざくろたち妖人は近代化以前の日本組織のなかでも異端の存在という位置付け。視聴者は一体どの立場で鑑賞したらよいのか迷うな。もちろん生活習慣的にはより近代化した日本に近い総角達の立ち位置で、ざくろ達近代化以前の日本とは何か?という視点なんだろうけどな。総角達は軍隊という暴力装置の側にいるわけで、あんまり庶民的立場ではない。が、ヘタレだの、優しさだの、手玉に取られているなど、総じて妖人達より一歩も引いた存在になっているので、そこがクッションになっているのはうまい構造にはなっている。まぁメイン部分は異種間ラヴコメだろうから、あんまり深く考えていないのかもしれないが。
 というわけで、単なる女の子向けだとしたらメロドラマで終わってしまうんだろうけど、それ以上のものがあったら嬉しいなと。主人公を巡るハーレム物ではなく、多対多の構造がどう出るか?。男視点で女3人を選ぶのもよし、女視点で男3人を選ぶもよしの、男女ともにターゲット層にした作品という見かたもできるケド…。