とある魔術の禁書目録Ⅱ 第4話

 てっきり今回で解決かと思ってたんだけど。
 いやぁ、結構オモロイな。キャラの繰り出す技にちゃんと理屈付けされていて、それが至極納得できるだけに感激もひとしお。前回のルチアの高飛車っぷりと共に、ローマ・カトリックが今まで何をしてきたかって歴史もちゃんと踏まえていて、たかゞファンタジーストーリーなのに手の込んだことをしている。今回のミソは、当麻・インなんとかさん・ステイルの3人が黙々と歩く描写。もちろんちゃんと意味があってやっていることなんだが、よくこの場面をプロデューサーなり監督なりが許したよな。というか、彼らがそういう描写を考えたのかもしれないんだが。
 なんかすっかり天草式も仲間になってゝやはり悪人のいない作品だよなぁとしみじみ思った。となれば、ローマ正教も悪人はいないということになるハズなのだが、万年筆で耳を潰した描写ですっかり狂信集団になってゝワロタ。アニェーゼのつぶやきからすると、彼女も腐敗した組織の犠牲者のようにも見えるが、どう顛末をつけるのやら。水戸黄門みたいなのがでゝきて不問に付すとかやっちゃわないと、たとえアニェーゼ部隊が全滅してもローマ正教から新しい部隊が出てきて潰し合いをするだけになる。お偉いさんの一声で何とかなるかどうかはわかんないが、次回あたり決着はつけるんだろうな。
 しかしなんだね、えらい豪華な作りだよな。作画の一枚絵としての端正さもさることながら、声も奮ってるわな。アニェーゼ@釘宮理恵のツンデれとはちょっと違う迫力のある様子とか、ルチア@伊藤茉莉也の凛々しい様子、アンジェレネのたどたどしい様子とか、それぞれのキャラが競演することでメリハリがついている。実生活であぁいう声を聞いたらおかしいんだろうけどな。被り物をとったオルソラもすごいかわいくってなんともな。