伝説の勇者の伝説 第3話

 シオンが王子って言及されてたけど、結局世襲礼讃なのか?。
 結局キーファーの裏切りはうまくボかされてたよな。水場近くで逃げたことといゝ、牢獄での交換場面でキーファー自身が裏切ったとか言ってたから、そう考えるしかないような気もするんだけど、ライナの態度がいやに鷹揚であってそう確定し得ない効果が存分に発揮されているんだよな。ライナはまさに間近で彼女の行動を見ているわけであり、しかも裏切ったというキーファーの発言を聞いているから、わかっている筈なんだが、そのことには触れようともしない。キーファーがライナのことを好きだからとか、ライナだけを助けようとした恩とやらに報いようとしている風にも見えないし、じゃぁキーファーが3人以外を殺すことになったことについての善悪の判断すらしない。ホント、キーファーは仲間を裏切っていないのではないか?と思わせるほどの対話場面なんだよ。そしてそこにはライナの人間に対する思いやりは見られないんだよな。あるのは徹底的な諦観と無気力表現。
 今回ライナのアルファ・スティグマのお披露目となったわけだが、やたら強烈だな。キーファーすわ陵辱か?の場面で力をコントロールできていない風だったが、第1話でもあの力はコントロールできていないという設定なのかね?。しかし、ライナが怠惰であろうとするのが、この強大な力を発揮させないためってのがゝいま見えた気がした。感覚をわざと鈍磨させているんだよな。しかし、オモロイのは、特権階級の皆様方が、ライナを懐柔してその力を特権維持のために使わない頭の悪さを描いていること。彼の力は技術力とか実力発揮のために仲介が必要なモノではなく、彼自身がふるおうと思えばいつでもふるえる力なんだよな。で、それが何故ふるわれないのかは、ライナがふるおうと思わないだけの話でしかないんだが、特権階級の皆様方はそのことに気付きもしていない様子。物語ではライナが反撃しないのに、特権階級の皆様方が彼を苛めているって状態を提示することによって、後々特権階級の皆様方が放逐されるための道筋をつけているだけなのだが、なんか出来すぎというかやりすぎというか、話が単純になりすぎだと感じるんだよね。実際は特権階級が弱者をさんざん苛めたおして、ほんのちょっと温情を示すことにより、その恩を高く売りつける効果を発揮して後々反撃されないように策略をめぐらすわけなんだが。