セキレイ Pure Engagement 第4話

 もう結の台詞が全部含意のあるものにしか聞こえない。
 で、まさしく嵐の前の静けさなんだろうな。台詞こそほとんどなかったものゝ、他のマスターやセキレイの顔見せもあったし。
 しかし、篝は皆人のことをけなしているんだが、その皆人はガッコの勉強は抜群にできるんだよね。で、入試で合格できないのは本番に弱いからとか。皆人自身は別に韜晦しているわけでもなさそうだし、なんかヘンだよな。模試の成績はいゝだろうし、問題を解いて答え合わせしても正解している事はわかっているはず。フツーだったら、自分は勉強がわからないわけでもないのに、なんで大学通らないんだろ?と悩むはず。それが本当に本番弱いってことを自覚しているだけで、やり場のない鬱屈を抱えている様子は無い。
 で、他のマスターと比べて、皆人はセキレイを守るという傾向が強く、それが故に自尊心の高い月海とか風花とかがついてくる理由にもなっているだろう。今の経営層に見える、自分の欲得のためなら進んで部下を使い捨てにするのとは違うワケだ。で、そういう度胸には実はあまりガッコのお勉強は関係がないという。が、複雑化した社会(そうでなくてもだが)ではガッコのお勉強も実は世界を把握するツールとしては役に立つワケだ。ま、こういうドラマではあんまり描写されないケド。
 うーん、でも皆人は御中の息子なんだろ?。競争といってマスターというかセキレイ同士をいがみあわせ、その末に勝者を選別するという。獅子は子供を千尋の谷に突き落とすというが、鶺鴒計画ってのも皆人に対する教育プログラムとも取れるワケだ。息子の地位を上げるための出来レースっていう風にも見えないので、そういう意味ではまだ救いがあるんだけど、よくよく考えてみれば世襲のためのお膳立て*1なワケで、何の冗談かとも思う。どういう結末に仕立て上げるのやらといったところだ。

*1:前回、母親が息子に一瞬だけど敬語を使ってたよな。