アニソンとしてのAB!、そらおと。

 昨晩からぼんやり考えたことで、まとまっているわけでもないんだけど、うだうだと。
 えーっと、そらおとは昨年4thQで、AB!は今年2ndQなんだ。音楽をテーマにした作品っていえば、やっぱりけいおんとかも見とかなくちゃダメなのかな。しかしな〜、けいおんはな〜。
 そらおとの場合、凝っていたのはEDと劇中歌だろう。OPは好きなんだが、これはすべてのアニメ・ドラマに言えることなので、音楽作品としての工夫とはちょっと違うかな。
 AB!は、やはり劇中歌。見せ場だけでなく練習風景なんかもあって音楽も売り物なんですよってのがありありと窺えた。
 昨晩ふと音楽について思いついたのは、そういや昔映画では「音楽映画」ってジャンルがあって、例えばモロ音楽が主役だったらビートルズの映画がそうだった。いや、実は映画本体は見ていなくって、ちょうど夏休みの午前中だかにアニメビートルズなんてのを再放送で何度もやってたのを結構視聴していたのだ。そのほかにもストーリーにも注力したものがあって、確か「小さな恋のメロディ」だったっけかな?、そんなのもあった。他にも舞台から飛び出したミュージカル映画なんかもあって、これなんかは俳優が劇中で歌って踊るのだ。そう、昔はこんなのがあったなぁ〜と思い出したのだ。
 が、別にそれらを思い出してもAB!やそらおとがそれらを参考にしたというフシはあんまり見当たらない。いや、探せばなにかからの借用だったりするんだろうけど、あんまり思い当たるものが無いんだよな。で、アニメのほうが音楽映画より音楽の使い方が自然に感じられるのだ。
 まぁAB!は、劇中歌にしてもちょっと歌詞の練りこみがたりないかなと思ったりする。曲単体としてアニメを知らない一般人に対しても訴求力があるものでは決してない。まぁストーリーが本体だから仕方がないんだけど、曲の持つメッセージ自体に万人に通じるものがあったりして、それはアニメを見るとよりわかりやすくなっているってものではないからだろう。
 そらおとは、劇中歌はあくまでストーリーの付属品で、EDの懐メロははっきりとした借用だしな。そらおと独自のものである、OPのRing My BellやEDのそばにいられるだけでは、歌詞がかなり恥ずかしいものであり、アニメストーリー抜きでは語れないものがありながら、旋律や編曲はかなり練りこみがなされている感じである。
 そして、音楽モノとしては話題になったW.A.なんかを振り返ってみると、これも音楽を主題としてはいるものゝ、「深愛」以外に印象に残る曲がない。が、AB!の劇中歌やそらおとのOP・EDはアニメのその部分だけ抜き出して聴いていたりする。この違いはなんだろうなと気になったのだ。
 まぁそれだけなんだが。なんかスタッフの思い入れとかそんなんで片付けてしまっていいのやら。いや、そうだとしてもその思い入れのどの部分が訴求力につながったのかなとか。いや、訴求力があるって考えているのが自分を含め少数なんだろうなとかいうこともあってなんとも。でも良いよね〜?。