大正野球娘。 第1話

 まずはメムバー集めから。
 とはいえ、キャッチボールだったら2人からできるんだよな。で、4人集まってあと5人ですか。1クール作品で、こういうテンポでなんとかなるのか?。
 大正時代の風俗をそんなに知らないので、真偽のほどがわからないのだが、昔はそうだったかもしれん…ってのをあれこれ想像するのが楽しかった。内容を教えずに約束をさせるって、そういや子供の頃にやったな〜とか思い出しながら、昔あゝいう方法が通用していたのは幸せな時代だったんだよなと思い至った。あれって、“とにかくつべこべいわずに助けてくれ”ってことで、相手の信頼を試すような、かなり押し付けがましいこと。誰にでも気軽にあゝいう頼み方をする人もいたんだろうけど、基本よっぽど親しい間柄じゃ無いとできない*1よな。もちろん約束させる内容が相手に一方的に不利益になるものではダメで、依頼が終了したら相手との信頼関係がより一層深まるものじゃないとって条件もありそうな気がする。
 口約束じゃあとで反故にされるから契約書を作って…、の次には契約書の細目に相手を騙すようなことがあるから、って段階を踏んで、現代となっては約束一つとっても世知辛い世の中になったよね〜。いや、昔から相手を騙すことってのはあったんだけど、昔だったら、不利益ってレヴェルでもかわいげがあったり、地縁・血縁などの相互扶助システムが今よりは機能していて大事になることも少なかったんではと想像した。のどかな時代だったんだろう。
 あぁ、調子に乗って書きすぎたな。もっと時代を感じさせるものはあったんだが、なんといってもテンポがのんびりしていたり、晶子の理由が次回に持ち越しにされるんじゃなくて、今回明らかにされるとか、今のストーリー手法からすると無駄に視聴者の好奇心を煽らずに、問題がその場その場でじっくり消化されながら展開されていくってのにじんわりきた。マリみてなんかも、そういう異世界を味わう楽しみがあるんだろうな…。

*1:あなたと見込んでって頼み方だから、頼むほうは相手を頼りがいのある人と見なしているわけで、いやだからこそ頼まれるほうは自尊心をくすぐられるって要素もあるんだろうけど。