戦う司書 第8話

 え?、えぇーっ!。
 いやはや驚きましたよ。ザトーとエンリケが同一人物かと思ったら、実はエンリケはザトーが本喰いという技で取り込んだ人格の一つだったという結論だった。で、ザトーを救うってことは、ザトーの人格を殺して、エンリケにザトーの肉体を乗っ取らせるって顛末。
 終わってみれば唸るしかないお話だった。エンリケとザトーの境界を初めからぼかしており、いや、そもそも殴られ屋のザトーはエンリケの人格が肉体を乗っ取っていたものって、それわかるかい!。で、神溺教団の非人道的行為とエンリケの苦悩をくっつけているわけだ。なんつーか、手品を見せられているって感じだな。で、人と人とが競わされ、いがみあわされていく構造もきちんと描写している。で、それを解決する方法も提示ですか…。
 ノロティとザトーの戦いは、ミンスのいうとおり、外から見ると何がなにやらって感じだろうな。決定打はエンリケの中からの攻撃でザトーが自滅したってことだし。なんというか、荒っぽく見えて結構辻褄が合うよう配慮されているっぽい。
 いやはや、なんかかなり面白くなってきましたよ。