そらのおとしもの 第6話

 イカロスさん、何撮ってんですか〜。
 智樹がすっかりイカロスの親になっているのに泣。しかし、ここに来て、いきなりヒントというか、わかりやすいネタばらし(ミスリードなのかもしんないが)をしますかね。ほのめかしが無いとそれはそれで困るのだが、守形が問題提起し、智樹の思いつきでそうなのかもと思わせるのがちょっとあからさまで、いや、でももう6話だし、ここらへんである程度明かしとかなきゃなという部分もありで微妙な感じだ。
 さて、今回初登場のニンフなんだが、まず登場の仕方からして変則的。このような方法は他の作品にもあったような気はするが、フツーは唐突に登場しても割と紹介が丁寧だったりする。が、もう6話だ。むしろ状況をギャグに利用し、徐々に慣らしていくってのは賢いといえば賢い。ニンフに関する視聴者に対しての情報の提示もピンポイントで突いてきているような気はする。しかし、非日常に重ねて唐突に非日常を持ってくるって、なにか解釈する必要があるのかな。ニンフの目的は、最初口にした通りとは逆張りで、智樹の見極めかなと思っていたら、兵器発言でやっぱりイカロスの監視役って目も出てきたし。
 智樹の優しさの解釈にまだ困っている。なんつーか、ダメ男のように見えるので、智樹を自分と同一視しそうなオタクへの媚びなのかと思ったりもするし、いやいや、実は女っていうのはダメ男でも智樹のような気の遣われかたに弱いんだよと言われてもそうかもしれないと思ったりもする。
 海に沈んで行動しているイカロスへの気遣い、イカロスへの泳ぎ方の手ほどき、そはらの危機にイカロスの能力を知っているはずの智樹が自分の手で助けようとするところ、そはらをほったらかしにしたことを自分から謝ること、そはらが泳げないことを覚えていること、眠れないイカロスへの配慮、絡まれているニンフを助けようとするところ、注油する目的で天麩羅を食べさせるところ、あれ、列挙すると結構数あるな…。説明するにしても決して饒舌なわけでなく、必要なければ特に言葉を尽くすこともない。まぁこれってどちらかというと、女が男にしてもらって嬉しいことってよりも、男が女にしてやってかっこいいと思うことに近いとは思うんだけどな…。やっぱ男の子向け作品ってことだとは思うんだけど。
 前回のいゝ雰囲気といゝ、今回のそはらの台詞といゝ、智樹とそはらはもう相思相愛だと思うんだけど、あんまそれを意識させないよな。いやラヴコメってそういうもんだろ?といわれゝばそうなんだが。でも視聴者としては夫婦漫才を見ているようで楽しいっちゃぁ楽しいし、もどかしいっちゃぁもどかしいで、いやこれが終わり無き日常といわれればそれもそうなんだが…。いやはや今回はそのへんの混沌としたところが楽しかったですよ。