喰霊 -零- 第11話

 マイケル師匠は場違いだし、ちょっとした息抜きとも思われないんだけど。
 白叡が父から神楽へと受け継がれ、黄泉との対決へ…という流れは容易に想像できたわけなんだが、父と黄泉との対決のさなかに行われるものとばっかり思っていた。で、キャラが死にますなぁ。現実社会だともっと無意味に人死にが出るので、これはこれでリアリティがあるといえばあるのだが、せっかくのドラマなんだから、キャラの存在にも退場にも意味が欲しかったりする。神楽と父との対話も、あとからよく考えてみるとそんなに必要な描写でもないわなと思ってみたり。
 ここで整理しておくと黄泉は感情サイドで、神楽父は理性サイドであって、神楽の立場は両者の中間であり、いちおう視聴者と同じ位置にたっていると考えていいのかな?。白叡が喰らわんとしているのは人間の欲望であり、怨霊はそれが実体化しているものとか。でも日常の人間であれば、そのバランスは取れているものであって、普通は容易に欲望が具現化したりはしないわな。
 で、室長が黄泉を禁忌をおかしたって非難してたけど、なんだかなぁと。もともとはお偉いさんが殺生石の管理が出来てなかったせいで、あの世界がめちゃくちゃになっているって設定だろ。最終話を残すのみとなったが、黄泉と神楽の対決の過程で問題が解決してもそれは本質的ではなく、悲劇として終わるのなら…まぁどうなんだろ?。で、巨悪とまではいわずとも、そもそもの問題解決に向けてのメッセージとかないんだったら、底の浅い作品だわなと思ってしまうんだろうが、そこは次回のお楽しみってトコか?。
 うーん、後1話か。もうちょっと踏ん張ってみるか。