てっきり、こういう話なしで黄泉は悪霊になっちまうのかと思ってたよ。
構造自体を考えると、上層部の不手際がまわりまわって現場を苦しめる結果となっているわな。で、黄泉の不幸の原因は冥のネガティブな感情の発露にあるわけで、でもそうであっても黄泉が追いつめられている様子が納得できるだけに不思議な感じではある。
黄泉が年頃の娘らしい感覚で、でも素直な部分や割り切れない気持ちとかないまぜになっている様子がよく表現できていて、で、大人たちの身勝手な論理に振り回されるとか、いかにもありうる話で違和感が無い。それに翻弄される黄泉に近い人たちがどういう判断・行動をするのかも、フックの効いた作りになっていて、よくよく惹き付けられた。
いや、ホント、展開を急ぐんだろうと思っていただけに、こういう話をじっくりやってくれるのは非常にありがたい。中盤に入ってようやく腰が据わった作品になったよな〜。
