喰霊 -零- 第8話

 死ねばいいのには、これが元ネタなのか*1…。
 うーん、判断に困るな。最後に黄泉が死んじゃったんだが、これはいいのか?。全12話だと尺の関係から仕方が無いという気はするのだが、衝撃の展開というよりは、先を急ぎすぎているような。ただし、冥の最期までを描く展開としては十分楽しませていただいた。
 これで、黄泉が敵方につくって説明はできたわけなんだが、やはりアレか、黄泉は神楽を、慈しみながらも心の奥底では才能を妬んでいたとかそういうノリか。殺生石とやらが欲望の箍を外すアイテムってのはわかるんだが、そういう展開だとホント節操ねぇなというしかない。そういうのは隠すからこそ華なのであり、そう、なんつーかね、ホラ、アレだ、一昔前テレビで流行ったマジックの種明かしだよ。そりゃネタをバラしたら、そのときは面白いかもしんないが、それをやっちゃうと、以降マジックに全く魅力が無くなっちまうという。マジックといえども細工があるのはわかっており、でもそれが素人にはわかんないからこそ「どうやってるんだろうな」という楽しみ方もできるわけだが、一旦理屈で説明したら、ブラックボックスの部分が全くなくなってしまって神秘性はおろか、職人技すら否定されてしまう。条件さえそろえれば素人だってできるとなったら、ありがたみも何も無いだろうに。
 とはいえ、単純に冥の欲望明かしから黄泉の欲望明かしと続いて、物語が面白くなるはずも無いとはスタッフも考えているだろう。こういう連鎖だと神楽の本心明かしで、人間の欲ってどうしようもないって結論にしてもなぁということで。ただ、展開として、自分が不幸の時に黄泉にしてもらった恩を、黄泉のピンチのときに寝過ごして返すことができなかった神楽というシチュエーションを作っているわけで、ここは神楽にご足労願うところだろう。ただ、冒頭の「私を姉と呼ぶな」のシーンで、神楽はやられているというほのめかし(ミスリードなのか?)がなされていて、どう繋いでいくのか?を考えるとなんとも判断がつかない。というか、あのシーン後の話をそもそもするのか?、いややろうと思えば次回からできる態勢には確かになってはいるしなで、いろいろ先の展開を悩むところではある。

*1:どうも違うっぽい