君に届け 第21話

 ん〜、これって舞台は北海道なの?。
 北幌高校とかいかにもな校名だしな。海の場面があったから、小樽あたりかなとも思ったんだけど、札幌-小樽間は三時間半もはかゝらないだろうから、違うような。
 徹もよく気を遣うヤツだな。千鶴を適当にあしらうのかと思ったら、相手に必要以上踏み込ませず、でも千鶴の気持ちに応えようとするってのは、さすが練りこまれているだけあってスキはなかった。まぁさすがに、原作が女性だけあって、別れるときにもこうやって対応して欲しいって願望が極限まで高められているような気はするが。
 徹にしてみりゃ、千鶴は自分が好きで、弟は千鶴が好きってことが丸わかりであって、じゃぁ徹は千鶴を見てどう思うか?って部分は回想部分で語り尽くされている。
 徹は物心ついたときから周囲の女どもにアタックされつづけてきたわけであり、彼女たちの思いがどちらかというと「イケメンである徹」に引き寄せられただけって可能性は高い。多分女から徹に対するある一種の押し付けがましさとか、徹が近寄ってくる女に感じる物足りなさなんてのはかなり経験していることだろうと思う。徹が婚約者を選んだ理由は、外見のよさもあるとは思うが、彼が語ったとおり、「強さ」であると思われ、徹のお眼鏡に適った人ではあるのだろう。もちろんそれは徹のイケメンぶりが上玉を釣り上げたという設定はあるにせよ。
 で、その経験値の高い徹の目からすると、千鶴は一途ではあるにせよ、周囲への気遣いだとか、状況の把握力、で、それに対する処理能力とか、どう考えてもないだろう。徹の持つ機微を察することはできるにせよ、それを受け取るばかりで、とおるを精神的に支える要素が見受けられない。やはり甘えてくる妹より上には昇格できそうもなく、多分大人になっても激的に変化しそうに無いわな。要するに徹は千鶴を恋愛対象としても配偶者としても見なさないって理由がちゃんと示されている。で、徹が見かけがパッとしなくとも、あの対応ができるってだけでも、かなりこの話は成立するってのに感心した。
 妄想も極めればこれだけ美しく感じることができるんだなと。最終場面の龍と千鶴のシーンも、現代風でありながら、清らかな恋愛シーンとして成立しているように*1も感じた。
 あ、爽子は今回もちゃんと空気と化してました。

どうも、舞台は羽幌町らしい。天塩だったか、羽幌だったかは、一度行ったことがあるんだけど、あまり記憶に無いなぁ。でも確かに札幌から3時間半だと、ここっぽい。

 昨日の夜は・・・ | イノセント・ブルー Season5

*1:ほら、やりまくって純愛なんてテキストも多い中、ありうるキレイ事として表現できていると思うんだが、どうかな?。