のだめカンタービレ 巴里編 第11話「Lesson 11」

 ニールセンの4thシンフォニー「不滅」じゃん。この曲大好きなんだよ。
 見終わってみると短かった気がするな。主要キャラを最終的に千秋周辺と黒木・ターニャに絞ったにせよ、それでも尺が足りない。オケの団員・コンマスとの協調への道のりも2倍3倍かけるところだろうけど、たった1クール、しかも11話しかないもんな。話の筋としては若者が紆余曲折を経て努力して地かためをするってとこだろうけど、まぁ確かにうまく綺麗なところを見せてはいるわな。
 どうも平均視聴率が4.6%だということで、この枠にしては大成功らしい。しかし、ドラマのほうは21〜22%もあるらしいので、どうもな。確かに下手なドラマよりはよく出来ているとも思うが、今までのノイタミナ枠が頑なに一般人への窓口をって立場を崩さずにいたことも大きいだろう。正直中身の出来で一般人に評価されたとばかりは言えないんじゃないか。でもまぁこれで第3期のスポンサーもらくらく付いたことだろうから、製作陣としては大喜びしていいんじゃないかと思う。
 第1期と比べると、先ほども述べた通りどうしてもすっ飛ばした描写が多く感じてしまって、物足りない感は否めない。が、音楽の良否がわかりやすく、筋をぼやかさない選択はなかなかだった。自分的にはCG部分は絵が平板でかつ動きがのろいので、まだ手描きのほうに軍配を上げる。演奏の描写は、アニメだからこそメリハリをつけるべきだが、ホント単調に機械が動いているようにしか見えなかった。本当に省略化できたのかな。絵を間引いてうまくいかないもんかと素人考えをしてしまうんだが、こればかりは現場を見てみないとわかんない。あと描写については、泡だとか花だとかも余分だと思った。まぁ一般人はプロの下手な演奏とプロの上手い演奏の区別がつかないから、仕方のないことだと思うんだけどな。
 まぁそういうわけで、前評判も良かったし、自分も鉄板だと思っており、終わってみてもその通りだったという結論になる。なんか一気見というのはすごくもったいない視聴の仕方だったんじゃないかと反省している。演出に一部難はあれど、問題になるほどでもなく、すべてにおいてクォリティは高かったと思う。今の時代にもあっているんじゃないかな。まぁ問題提起とか、新しい視点を与えてくれるとか、鋭く切れ込む部分があるってわけじゃなかったけどね。おもろ+。