マクロスFRONTIER 第24話「ラスト・フロンティア」

 まだまだ謎を最後まで引っ張りますか…。
 グレイスの狙いがちょっとわかりにくかったんだけど、必ずしもバジュラを味方と考えているわけでもなく、宇宙の支配者になるのが第一義というわけでもなさそうと見えたんだけどいいのかな。三島は単純に移住地を求めていたように見えた。ビルラーは遠く離れてしまった人と会いたいという描写。いちおう上位結節点を探っていったら宇宙の支配者になれるということが示されていたけど、誰かがそれに執着しているようには見えなかったがどうなんだろ?。
 フォールド通信における全宇宙のネットワーク化というのは、もうなんというか、経済のグローバリズム化あらためアメリカ化というのとモロかぶっているわな。ブレラがバジュラを代弁して、侵略者は人間だと叫んでいたけど、グローバリズム化のためのシステムをバジュラが構築しているってのもなんだかなぁで。
 まぁ日本でいえば、バジュラという恐怖を楯に全人類をインプラント化して支配するという部分は、司法権もしくはそれに付随する警察権を自民党が支配して日本国民に有無を言わせないというところに繋がっているし、キャサリンが言っていた、愛し結ばれ子供を産み、歌や文化が受け継がれていくという人間の営みは、あまりの貧しさに結婚も子作りも出来ず、やたらネット規制をして歌や文化の発展を妨げているという自民党経団連のあり方と重なる。
 しかし、これだとあんまり共存に向けて物語が進展していくとも思われないよな。次ラストだろ?。ドクターマオの孫がシェリルだと示されていたが、ここに至ってどうするつもりなんかね?。アルトくんの乗機も被弾してから爆発までに脱出するだけの時間はとっていたと思うけど、このまゝ死んでしまうのか?。なんつーか、トコトン若者をB層と見立てて、使い捨てられていく様はなるほど現代の世相を示しているわなと、ジジイの自分には腑に落ちる部分があるのだが、中高生あたりはちょっとばかり気分が悪いのではないだろうか?。